打ち上げ花火、スマホで見るか?肉眼で見るか?
コロナ禍で数年間止まっていた夏の行事が一斉に戻ってきた。
花火大会。先日の隅田川をはじめ地方も含め夏の風物詩が帰還した(帰還しない地方の事情は割愛)
コロナ禍で止まってはいたが、コロナに関係なく19年ごろから思っていた事を書いておく。
皆がスマホを持ちカメラ、ビデオが簡単に撮影できる時代。ふと、花火を見上げる人々を見ると、スマホを通してみている人が沢山いる。
「この日、自分がここにいた証」なのかもしれない。
そういう時代なのだと言えば、この話はこれでおしまい。
ただ、記録に残らないものも大切だったりしないのだろうか?
自分が古い人間なのは承知の上で。
そのスマホのカメラで撮影された花火は、いつか何かの記憶を呼び覚ましてくれるのだろうか?
否定はしない。
ただ、生でみた花火の体に浴びるような音と振動。クーラーなんてない屋外のクソ暑さ。
風景を撮るのではなく、その風景の中に自分がいた体感と記憶。
そんなものがいつか貴重になるんじゃないかと。
俺の好きな漫画『俺たちのフィールド』
作中、日本が初めてW杯に出場を決めたその時、周囲のカメラマンが明日の一面の写真を撮影している中で、フリーカメラマンの時任あきらは
「私は昔からこの絵が、この瞬間が見たかったんだ…」と肉眼で見続けていた。
俺の好きなシーンだ。
この話にオチはなく、スマホで撮るのが不粋とも思っていない。
ただ、五感を、体が元気に楽しめるのなら、「今」「この瞬間」を楽しむ方が俺は好きだ。
ただ、それだけの話である。
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2023隅田川花火大会
ま、記録も大事よね。