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心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

人が恋におちる瞬間をはじめてみてしまった『3月のライオン』9巻読了

漫画

発売して暫くたってしまったけれど
羽海野チカ3月のライオン』9巻を読みました。

ありきたりな感想ですが、
すっごく面白かったです。

8巻のような棋士と棋士の真剣勝負から一転、今回は主要キャラクターのひなちゃんの受験がメインで描かれます。

祖父の和菓子作りを継ぎたい。でも高校は進学しときなさいよと。
なんで高校に行くのか?中学でイジメにあったことで克服したとはいえ心の隅に傷をかかえているひなちゃんが選ぶ進学先とは?

広告をはさんでネタバレ書きます。

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ここからはネタバレも含み書いていきます。
ひなちゃんは主人公桐山君の学校を進学先として選び、受験勉強に突入。でも試験直前にひなちゃんの好きな高橋君はプロ野球という目標のために甲子園へ行くための可能性が少しでも高いルートとして四国の学校を選んだ事を知らされる。
人とは別れが来るっていうことを丁寧に描かれていると思った。
結果ひなちゃんは雪の中でぼーっとしたせいか試験直前に熱を出しちゃうわけだけれど、離れていく人だけではなく、桐山君のように新しく出会う人もいるという事に気が付く。
中学生の受験生の目を通して、人との出会いと別れを描いていて凄いなぁと。

物語は大きく動く前の準備ともいえる巻なのだと思った。

ひなちゃんは桐山君の学校へ。
桐山君はC級からB級2組へ昇給。

これまで先輩として登場していたスミスをはじめ、今回登場した死神こと滑川棋士などが今後は同級の敵として対局していかなければならない。

そして土橋9段の登場。一見すると地味。ほんとうに地味に描かれているのだけれど将棋の為だけに「努力」をして研ぎ澄まされた人間の凄味を見せてくれる。宗谷名人との対局が7戦までいったのもその表れだろうし、二人の関係が子供時代からずっと戦い続けているライバルであるというのもまたよかった。火花バチバチって感じではなく、子供の頃からのそこにいる将棋の相手という感じ。

極限の努力で到達したと思ったその先にまた新しい道が見える。だから前に進めるというのは格好いいなと。

前半は主要キャラクターの心の成長と環境の変化を描きながら、後半はしっかりと棋士の世界が描かれていてとてつもなく高い次元で話ができている稀有な漫画だと思う。

作者が病気療養とのことで休載がしばらく続いたので、10巻が出るのはだいぶ先だと思うけれど、まだ9巻しかでていないので今から集めても十分に間に合うお勧め漫画でございます。

ちなみに記事の題名にしたのは『ハチミツとクローバー』の冒頭のセリフだけれど、流しそうめんの時のあかりさんの登場時の桐山君先生の態度がまさにだったので。
この二人何か起こるかしら?まだ何の兆候もないけれど。

あー早く10巻が読みたい。

それでは、また。