心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

2015年に完結した至高の漫画『ピアノの森』

ピアノの森』が今年完結しました。
この作品と出会ったのは大学生の頃でまだ2000年にもなってない時。『モーニング』での連載のイメージが強いのですが『ヤングマガジンアッパーズ』で連載開始されたら作品です。
当時の僕は同じアッパーズに掲載されていた『RED』に夢中で『ピアノの森』は2番手という感じ。
その後、社会人になり雑誌も読まなくなり単行本で作品を追いかけるようになりましたが、いつの間にか掲載誌が休刊しちゃって、しばらくした後に『ピアノの森』はモーニングに移籍しました。

その後、長い休載なんかをちょこちょこ挟みながら、今年の8月くらいからモーニングに最終章が連載されて先日26巻の発売とともに完結です。

何がいいたいかといえば、単純計算で15年以上もの間、付き合ってきた作品でして。
大団円を迎えた26巻を何回か読み終えた後になんとも言えない満足感とジワジワとした寂しさがきました。

ピアノの森』は間違いなく僕のオールタイムベストに入る作品です。

昨日は2015年で1番面白かった漫画を書きながら、今日はオールタイムベストを書いているので、年間ベストの基準とか自分なりの理由はあってももうちょっと明文化された基準がいるかなぁとか思いました。

ピアノの森』に関しては、今年発刊されたのが最後の26巻だけなのですが、まさに長い年月をかけて奏でられてきた演奏の最後という感じでした。

昔、子供の頃、一緒に暮らしていた祖母はドラマの最終回について『どんなドラマも最終回が1番つまらないねぇ』と言っていたのをなんとなく覚えていて、それは予定調和だったり、これまでの起伏のある回の方が遥かに面白いものだったりしているための発言だと思うのですが、結構的を得ていると僕は思ってます。

ピアノの森』に関しては間違いなく1番面白いのは24巻25巻です。ある意味ここで主人公の物語は終わります。(人生はこの後もずっと続くという野暮は言いっこなしで)

本来は2014年の年間1位でも良いのですが、最終巻を読んで自分の中の評価を決めたいなと思いつつ、いざ2015年に読むと1冊だけのインパクトや面白さは『ダンジョン飯』が上だったかなぁとか色々考えて『オールタイムベスト』だ!となりました。

この順位を特別枠にしてしまったというのは、ある意味『ピアノの森』を読んだ人からは『わかってないなぁ』とお叱りを受けることでしょう。

言い訳がましい事ばかり書いていますが、
ピアノの森』が至高の作品である事は間違いないです。

ピアニストの話であり、
少年の成長物語であり、
父と子の話であり、
母と子の話であり、
恋人、仲間、支えてくれる人がいるからこその話であり、
ライバルとの話であり、
全てをひっくるめて『出会い』の物語です。

本作は既に多くの人から名作と言われる作品です。
とはいえ、普段漫画をたくさん読まない人には直近の◯◯大賞みたいなのにエントリーされる作品でもなく、下手に名作だけが先行しているせいで『ピアノの森?名作なんでしょ?読んだ事ないけど』みたいなポジションになっちゃうのではないかと危惧しております。

ピアノの森』は2015年に見事な完結を迎えました。最終回はツマラナイのではなく、読み返せば読み返すほど心が幸せな気持ちになります。それは、そこまでの25巻までの積み重ねがあったからこそ。

だから、是非騙されたと思って読んでもらいたい。

作品を語って稚拙ながらに紹介する事も出きるのですが、ネタバレをせず、何しろ手に取ってほしいと思っています。

僕からの2016年に絶対当たる福袋です。
是非読んでみてください!

それでは、また。


2015年1番面白かった漫画は『ダンジョン飯』

今年も残すところあと3日となりました。
ブログを殆ど更新しない僕ではありますが、年末恒例のやつだけはやっておきたくてPCを立ち上げた所存です。
そういえばこういう時に「筆をとった」とか言いそうですが、ブログを書くときはなんといえばいいのでしょうかね?

誰かいいフレーズがあるなら教えてください。

さて、そんな訳でして題名にて既にネタバレしていますが、今年も1番面白かった漫画を挙げたいと思います。
過去の分は最後にリンク貼っておきますのでよかったら読んでください。

今年1番面白かったのは『ダンジョン飯』なのですが、僕にとっては大切な作品が2つほど完結しまして。1つは間違いなく自分のオールタイムベストに
入るのでそれはまた別枠で書きたいなと思います。


食わず嫌いになったら残念な『ダンジョン飯』


この作品を2015年ベストとブログに書くのはちょっと勇気がいります。
既に「このマンガがすごい!」で年間1位になっていますし、漫画が好きな人ならまぁ読んでいるでしょう。
それを今更個人ブログで「年間1位です!」と書いたところで「はいはい。」とか言われそうだなぁと。
そこらへんは葛藤があるのですが、逆に注目されるとアンチも増えることから、読まず嫌いの人がいたら残念!と思い書いちゃいました。

ウニを最初に食べた人はどんな感じだったのだろう?
ゴボウって木じゃね?なんで食べようと思ったんだ?
タコやエビを捕まえて調理しようと思った人は赤くなった時どう思ったんだろう?

もし食べる事が好きで、料理の素材について上記のような疑問を持った事が1度でもある方は、このマンガ買いです!

凄くシンプルな感想を言えば上記のような未知なる食材をはじめて食べる時の発見や驚きがこのマンガには詰まっています。
主人公のパーティには最深部でドラゴンに食われてしまった妹が消化されてしまうまでに助けにいく。という動機があり
一度全滅しているためお金がない状態でダンジョンに入らなければならず(妹の消化までというタイムリミットがあるためお金をためる時間がない)
その為、食料はダンジョンで現地調達という設定になっています。

その上でもともと魔物を食べる事に興味があった主人公ライオス。魔物食なんて考えられないという魔法使いの女性マルシル、中立的な鍵師のチルチャックという3人が
それぞれの役割をこなしており、食べてみたい→ふざけるな→いけるかもね。という感じになります。その上で旅の冒頭で出逢う10年以上魔物食を研究していたドワーフのセンシが加わり、
魔物食の裏付けがとられていきます。

もちろんセンシの経験も100%ではなくベースから離れたところで新しい発見があったりします。
土から抜くと悲鳴をあげ、聞いたものを最悪殺してしまうマンドレイク。悲鳴が出る前に殺してしまえば問題ないというセンシの実戦経験に対して
ドタバタがあった挙句、悲鳴を上げさせたマンドレイクはアクが抜けてうまくなる。なんかが面白いエピソードです。

個人的には1巻最後のドラクエでいう「さまようヨロイ」との対決と彼らは食べられるのか?という話が料理漫画とダンジョン漫画としての絶妙なミックス加減で
面白かったです。是非その結末はご自身で確認してください。

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『ダンジョン飯』はその世界観とグルメ漫画の面白さを味わわせてくれる稀有な漫画です。
今年の新人賞であり大賞になるだけのインパクトがありました。
決して何十巻も続く類の漫画ではないと思いますが、このはじまったダンジョングルメ漫画を楽しみたいと思います。

2015年12月29日時点で、kindleではセールをやっているので300円もしないでこの物語が楽しめますのでお得ですよ!

今年を振り返ると、面白い漫画を沢山読んでいたのでブログでもっとシェアしておくべきだったなぁとちと反省しました。
今後はもうちょっと気楽に書いていきます。

過去分のリンクはこちら。

narushima1977.hatenablog.com
narushima1977.hatenablog.com
narushima1977.hatenablog.com

それでは、また。