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心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

(ネタバレあり)『悪の経典』はお勧めか?

映画

こんばんは。
本日公開の『悪の経典』を観てきました。

僕は原作未読、先に公開されたドラマ「序章」も見ていません。
他の映画を観る時にやっていた予告編のみの情報で映画を見に行きました。

実際のところ、僕らが生きていく中で、そりが合わない人っていうのは必ずいるものだと思います。学校、職場、ご近所さん。
自分が生きていく上で、自分が気持ちよく毎日を過ごせたらどんなにいいでしょうか?
それを邪魔する存在の人達が消えてくれたら。

そう思っても、まぁどうにか折り合いをつけて生きていくのが普通の事でしょう。

でも、自分の居心地のために、邪魔者の排除を卓越した頭脳と肉体で実際に行動にうつすサイコパスがこの映画の主人公蓮実聖司ことハスミンです。

予告編は学校内で生徒を撃ちまくるところがクローズアップされていますが、
もちろん、この映画の面白さはそことも言えるのですが、ハスミンは殺人を犯したくて生徒を虐殺しているのではありません。

自分が排除したものを隠すためには最善の方法が死体の山に死体を隠すという発想だったのです。

映画の前半はハスミンのいる調和のとれた学校生活と、いくつかのノイズであるハスミンに疑問をもつ先生と生徒および、いじめ被害を訴える半ばクレーマーと化した親が登場します。

1つ1つ、ハスミンにとっての邪魔者が静かに消えていく様が描かれます。

そして、ちょっとずつですが、綻びが出始め、クライマックスの虐殺シーンへと繋がっていきます。

学年1の不良の失踪(ハスミン処理)→なぜか不良の携帯を持っている事が付き合っている女子生徒にバレてしまう。→女子生徒を自殺と見せかけて殺したところ現場から立ち去る時に別の女子生徒と鉢合わせしたので殺害。

さて、計画に無かった女子生徒を殺害した事でハスミンが出した答えは、死体の中に死体を隠そうという事で、以前から弱みを握っていた別の教師に罪をなすりつける前提で、文化祭の準備で徹夜で準備している生徒達を散弾銃で殺害する事でした。

ここからは予告編の通りで、ハスミンによる虐殺が開始されます。

そして、この虐殺シーンは僕は淡々としていてとてもよかったと思いました。

あの映画でも漫画でもよくある殺す前に無駄な事をベラベラしゃべって、結局返り討ちにあう。みたいな展開はなく、本当に淡々と生徒を殺してゆきます。

僕は予告編を観たときに、ちょっと気になっていた箇所があって、屋上に続く階段から複数の生徒が降りてきて「ハスミン!待っていたんだよ」という生徒達に対して、レインコートをきたハスミンが散弾銃をぶっ放すシーンがあるのですが、予告編のカメラアングルから「威嚇射撃」をしたみたいに見えていたので、もしそうなら嫌だなぁと思っていました。

結論として、威嚇どころか、一番前の女性とを撃ち殺す訳ですが、そういうのがいいなぁと。

ハスミンは悪ですが、自分が悪だという認識はないので、淡々と障害を排除しているのです。だからお決まりのセリフもないし、自分がなぜこういう凶行に及んだのかをいちいち説明はしません。

ところどころに若干の会話は入りますが、それは後々に意味を持ってくるシーンがほとんどです。

いやーそれにしても、
清清しいまでの殺しっぷりでした。

この映画は気が狂ったハスミンVS生徒達という映画ではないので、生徒は生贄みたいなものです。

携帯を使って外部になぜ助けを求めないのか?という設定については、事前に生徒達の携帯を使ったカンニングを電波遮断にて一時的に校内を圏外にしてしまうという設定があるので、自然に受け入れられるかと思います。

いや、つっこんだらキリが無いところは沢山ありますが、それはそういうものだと割り切らないと映画は楽しめないですよね。

僕は最終的に生徒の誰かに返り討ちにあうのだろうか?
それよりも皆殺しは達成されるのだろうか?
と思いながらも、いつのまにやら、ハスミンによる皆殺しのエンドはどうなるのだろうか?と楽しみに見ていました。

美術部のゲイの青年が殺される直前に、手首を切って自殺する女生徒がいたのですが、僕はこれは美術部のトリックで、死体と勘違いさせているのかと思ったのですが、ただの自殺のようでした。

ここで生徒の反撃(自殺の女性徒は父親をハスミンに殺されている)という事もあるので、何かが起こるのか?と思いつつも、ハスミンは自分で始末していない死体は自分で再度銃を撃って確認してくれるのでは?とか思ったりしたのですが、まぁ何もないシーンでした。

何しろハスミンの殺戮は続き、最終的にどうなるのでしょうか?

で、以下はオチのネタバレですが、








最終的には生徒は2人生き残り、警察が到着。自作自演で被害者になろうとしたハスミンですが、AEDに録音された犯行時のセリフが露見し逮捕となります。

そして、逮捕されたハスミンは「神の啓示で行った」と話し出し、心神喪失状態であったという事での生き残りゲームを開始するところで終わります。

「TO BE CONTINUED」となっていますが、続編はないと思います。
もしもあるなら、ハスミンの脱獄の話とか全然別の映画になるかと。


この映画。僕は好きです。好きといっていいジャンルかわかりませんが、
日本の映画で、純粋に悪というか、死に対する理不尽さをある意味爽快感をもって描いたのはあまりないように思えるので、(僕はホラーはみないので、知らないだけかもしれませんが)こういう映画の登場はいいなと思っています。

最後にグロが気になって観るか迷う人がいるかもしれませんが、

実際のところ、グロ描写はほとんどないです。
生徒はがんがん殺されますが、傷跡が見えるわけではないので、

いくつか細かいところではグロッぽい映像もありますが、普段ホラーを観ない僕でも十分観られたので個人差はあるかと思いますが、かなりライトな描写だと思います。

グロくはないですが、ホモ描写はいらねーって感じでした。
ここは男子生徒の表情のみですが、何が行われているのかはよくわかるようになっているので、まぁそういう趣味がないといらないよなぁと思います。

それなら、濃厚なSEXをみせてくれる方が僕はドキドキします。

そんなわけで、僕の『悪の経典』に対する評価は★★★です。

映画は是非とも映画館で、殺戮シーンをみたほうがいいかと。

それでは、また。

悪の教典 上 (文春文庫)

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悪の教典 下 (文春文庫)

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悪の教典(1) (アフタヌーンKC)

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