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心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

河合隼雄『大人の友情』

読書

今日は久しぶりに活字を読んだので感想。

臨床心理学者の河合隼雄先生の著書『大人の友情』を読みました。

僕は河合先生の本が好きでよく読んでいるのですが、最近は活字離れをしていたせいで、この本も購入してから1年以上放置しておりました。

「友情とは何か?」を心理学者ならではの心の機微の解説を交えて述べられています。

そもそも「友情」とは何か?

からはじまり、僕自身も基本ないと思っている男女間に友情は成り立つのか?
友人の死、裏切りとは?、同性愛とは?まで幅広く述べられています。

僕の感想としては男女の友情については、愛情>友情という基本図式があるため、やはり難しいという風に述べられていると感じました。
ただ、肉体関係を終えた=「性の卒業」が成り立つ男女においては友情がありうるという事が述べられていて、なるほどなぁと思ったりしました。

僕はもともと人付き合いが苦手ですし、友達も少ないです。
だからこそ、友達とはなんなのか?というのをしょっちゅう考えているし、自分が友達が少ないのは何故だろう?とも考えたりもします。

この本はそれに対する答えに近いものを出してくれたように思います。

最終的に「たましいを触れ合える相手かどうか?」というところまで友情が考えられている事が、やはり友情とは尊く、得難いものではないかと思った次第です。

もしも河合先生がご存命だったら、昨今のSNSでつながり、出会い、育まれる関係は人間関係としてどのようなものなのか?
そういう問いに答えてくれたんじゃないかと思うと残念です。

本書は「友情」というものは何かを通して、人との関係を深く考察できる良書だと思います。

友達が多いと思う人も、少ないと思う人も、本書を読んで、誰が思い浮かぶかを考えると面白いと思います。

大人の友情 (朝日文庫 か 23-8)

大人の友情 (朝日文庫 か 23-8)