心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

スラムダンクの声優変更と販売戦略とか

12月に公開される劇場版スラムダンクの声優が発表され、色々炎上しているらしい。

 

映画『THE FIRST SLAM DUNK』予告【2022.12.3 公開】 - YouTube

 

祝SLAM DUNK 声優発表!! - YouTube

 

炎上が適切かは知らないが、少なくない声としてTV版の声優を望む声が多かったようだ。

 

本件、いくつかの視点で45歳、スラムダンクリアルタイム世代、スパロボ大好きおじさんが考えを書いてみたい。

 

■新しい声優さんの覚悟はきちんと受け止めるべき。声優さん責めちゃだめ、絶対。

 

大前提としてこれ。

実際公開されてみないと声がキャラクターに合うのかとか分からないことも多いと思う。

ただスラムダンクという原作しかり、アニメを見た沢山のファンがおり、かつ、旧キャストも現役である中で「自分が花道を演じる」とかになった時にどの位のハレーションが来るかなんかはわかってたはずで、それを含めて各キャストの声優を演じられる皆様の覚悟は凄いと思う。

純粋に応援したい。

 

旧アニメ版の声優に思い入れがあったとしても、新旧の声優さんに何か意見を投げたりとかはしちゃダメだと思う。

 

【販売戦略の問題じゃないの?】

■この映画はそもそもなんなのか?

原作者である井上雄彦先生が脚本、監督を務める本作品。これの立ち位置が来月公開される映画とは思えないくらい、よくわからない。

 

THE FIRST SLAM DUNK

 

英語ができないおじさんなので「最初のスラムダンク」みたいな印象でしかないのだが、FIRSTがよくわからないのである。

 

・1996年の完結およびTV放送では描かなかった「山王戦」を描くのか?

 

・26年前のアニメの水準では描けなかったシーンを改めて映像化したいのか?

※作者自身が当時のアニメに満足いってなかったかも知れない。

 

・そもそも劇場版だけなのか?

※これ、ウルトラCとして劇場版終わった後に、リブートとしてTV版を最初から作り直すって話なら現状の批判はほとんどひっくり返るとは思う。

 

そんなわけで、このスラムダンクは何が描かれるのだろうか?がフワフワしてる。

 

そして、フワフワしてるから「顧客層」もよくわからなくなる

 

■顧客

当たり前だが漫画、アニメが好きな老若男女が漫画好きなら誰でも知っている「スラムダンク」が令和に劇場版公開される。となれば幅広い集客が見込まれる。

 

当然、俺のような当時中高生でバスケ部でもないのにバッシュ履いて登校していたような、そんな40代は金を落とすという意味でもメインターゲットだろう。集金については。

この層だけなら

・アニメ版キャストで

・当時実現できなかった3Dによる大迫力の

・遂に山王戦が

・劇場版で公開!

・劇場来場者特典として井上雄彦先生書き下ろしの試合前日を描いたコミックス24.5巻が先着100万名にプレゼント!(山王戦は25巻から)

 

これだけで、まぁ色々固いよね。

僕が考えた最強のスラムダンクって感じ。

 

で、実際はそうなっていない。

アニメをYouTubeとかで全話配信してるから、アニメの続きを意識させてはいる。

でも、アニメ版と声優は総とっかえ。

 

ちなみにこの層は「劇場版記念特別完全版コミックス」とか出たら買うと思うぞ。

 

ちなみに俺は電子化の最期のチャンスとか思ってるのだが、当然発売した瞬間に買うからな。

 

■ちなみに

声優さんも26年歳を取ってるわけで、当時の声が出ない場合も多々あったりするので、色々な事情はあるとは思う。

スラムダンクとかの話題になると自分が若かった頃の景色や音楽の中で語っているけど、俺もそうだけど「鏡は見た方がいい」

あと、思い出補正ね。アニメについては当時最高峰のアニメだったかと言われたら、そりゃ違うぞと。

 

■顧客続き

コンテンツとしては若い人にもきて欲しい。ってなるとある程度、若い人が「お、見てみたい」って思う要素も必要だし、当然これを機に「名前は聞いたことあるけど、読んでみようかな」とか思ってもらう必要があるとは思うので、その点だと声優を変えてくるのはありなのだとは思う。

主題歌もビーイング系は懐古すぎるので…と思ったら、ミッシェルガンエレファントの流れを汲んだというか、よくわからない。

 

結局

「この映画はこれが売りです」

だから見に来てください。

がホワホワしてるから、そして、そうした方が「とりあえずは押さえておくか…」って感じになっていてもったいねぇなぁと思う。

 

井上雄彦が観たかったアニメ

とか、原作者が本当に今だからできる、最高のスタッフ、作画、音楽が揃ったのでアニメで山王戦やります!

とか「原作者が描きたかったのはこれなのか!」とか、そういう前提があったりしたら、

「じゃぁ声優変えるのも、音楽変えるのもわかるわー」ってなったんじゃなかろうか。

 

結局、アニメ版に思い入れがある層はメイン購買層とリンクしてる気がするのだけれど、映画自体がその層に迎合する作りにはなっていないと思われるのと「君たち今回お客さんじゃないのよ」とは言えない事情が重なってよくわからない事になっていると思った次第。

 

電子書籍

リアルだけ電子書籍になり、あれは東京パラリンピックがあるからこその特例みたいなのを読んだ気がするが、スラムダンクも流石に電子書籍化して欲しいです。

浦沢直樹先生と同じように「これはタブレットで読みなさい」とか、そういう指定があってもいいので、いつも手元にスラムダンクを…

 

特にまとめるつもりもないけれど、12月に映画館にはいくと思います。