心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

NHKスペシャル"中流危機"を超えて は第3回までの3週連続が必要だったんじゃないだろうか?って話。

先日、NHKスペシャルで2週連続で"中流危機"について放送された。

 

答えが出る話ではないのは重々承知なのだけれど、構成というか、流れ的に第3回までをワンセットにして放送すべきだったんではないか?とは思う。

 

以下、自分の思考

 

■第1回

色々な「昭和的な生き方はもう出来ないよ」って例示をしていたけれど、個人的に1番の肝だったのは、バブル崩壊後かつ氷河期あたり?に労使間で話された

グローバルな経済競争になる中で

・従来の雇用体系を捨てて闘うか

・競争に勝つか負けるかはわからないが、たとえ賃金が上がらなくても「雇用は守るのか?」

について、基本的な総意が「雇用を守る」であり、それを愚直に守ってきた。って事だと思う。

 

凄く雑に言えば競争力がなくても30年持たせてきたけれど、もう限界になった。

 

下手に耐えられるだけの下地があったから、もうどうしようもない段階で今に至る。

でも企業側だけでなく労働者側も「雇用最優先』と合意していたわけで、ある意味誰もが共犯だった。

※犯という言葉は不適切かもとは思う。当時の判断を結果だけ見て今の自分が否定するのもちょっと違うとは思ってる。

 

■第2回

従来の企業依存型、雇用体系ではもうやっていけない現実を示した上で、これからの生き方、危機の乗り越え方として、日本企業でパートも管理職になれる仕組みの例示や、ドイツの国の援助も含めたリスキニングの仕組み、オランダの同一労働同一賃金、パートタイマーでの働き方を見せながら「賃金アップの処方箋」とした。

 

ここで、最後に各登壇者が

・企業側も適正な価格付を出来るように

とか

・労使間の変化もハードではなくソフトに

とか

・国のセーフティネット

とかを話して、ふんわりと終わった。

 

■個人的に欲しかった第3回

第2回が「賃金アップの処方箋」として他国の例を出すのは良い。学ぶべきものは学びます取り入れるのがいい。

ただ、第3回目で「第2回目の処方箋はなぜ日本では出されないのか?」という「現状の日本で取り入れるとした場合の問題点と解決策」を出すべきじゃないのだろうか?

せめて問題点の提示をすべき。

 

僕の解釈は上に書いた通りなので第1回で出された「雇用を守る」

に対して、他国の取り組みは

・雇用が守られた上での取り組みなのか

・雇用は守られない(国のセーフティネットはある?)前提の取り組みなのか

を説明しないのはちょいズルくないか?と思った。

 

いや、そういうの自分で調べろよって言われたら頭下げるしかないけど。

 

これが、1番の肝なんじゃないの?

パートで管理職。ぜんぜんありだと思うけど、なぜ正社員にはなれないの?

採用側、労働者側にそれぞれ事情あるんじゃないの?

 

まぁここら辺を無理やりまとめようとすると年齢別の労働人口の国の違いとか税の取り方とか、色々な違いがあるのだとは思う。しらんけど。

 

でも、しらんからこそ、最低限「他国の素晴らしい事例」をなぜ日本が直ぐに取り組めないのか?は示した方がいい。

第2回の労働者代表的な方の「ソフトに」な話に色々なものが凝縮されてるんじゃなかろうか。

 

だからこそ、第3回で何が壁になるのかを知りたかった。っていう話です。

 

日本の場合(世界知らんけど)はゼネラリストを前提とした育成をずっとしてきちゃったから、今この人達に「同一労働、同一賃金」って言われてもピンとこないのではないか?

 

ここら辺の話を考えると「雇用の流動性」もそうだし、「卵が先か鶏が先か」みたいな話とか「労働者を切り捨てる思想」とか、色々広がって収集つかなくなるのかなと、番組を見ていてずっと考えておりました。

 

そんなわけで第3回。いつか放送されるといいなあ。

 

それでは、また。