俺様キングダムと人権問題
プロゲーマーの「男は身長170センチないと人権なし」発言が炎上して色々なものを失うことになったらしい。
この件で
・発言に該当する人権のない男性の怒り
・人権という言葉の意味
・条件に合致する人は「人権がない」というワード
・人権に限らずネットスラングと本来の言葉の重さのギャップ
とか、色々な観点で色々な言葉が飛び交っている。
個人的な経験から思うところはあるのだが、それは大事に取っておくとして、今日は
・ネットを介した距離感
というものにフォーカスしてみたい。
今回の炎上発言に限らず
「○○に人権はねーから」
的な話な時には主語が端折られていると思っていて
「(私の王国では)身長170センチない男は人権はない」
だと思う。この「私の王国」の住民に対して、王である私にとって該当者の人権はない。
今回の発言もワードだけ切り取った問題なら
「私は身長170センチ以下は恋愛対象に考えられないわ」
とかなら、炎上はしたかもしれないが主語が自分自身なので
・あ、そういう人なのね
で職がなくなるほどの炎上はなかったと思う
※実際の発言の趣旨が恋愛対象の話かどうかは別
これに近いのは婚活とかで
・年収500万以下の男性とはとてもじゃないが結婚相手として見られない
的なやつ。こういうのも炎上はするけど、「お前の条件はそうなのな」で一定数は
・ムカつくけど、しらねぇ
が発動する気がする。
ここでフォーカスしたいのが、
・私の王国に国民はいるのか?
・私の王国の領土には国民以外がいるのか?
って話で、
炎上主にとっては配信を視聴してる人は「我が国民」みたいになってたのではないか。もうちょい言うと、勿論アンチも見ているとは認識しつつ「主語を省いても汲んでくれる」信頼関係がある人間向けのメッセージを安易に発信してしまう危うさと言うか。
そこが
「距離感」とかの認識の違いなのかなと思う。
「距離感」は適正な言葉が見つからなかったのだけど、もっといい言葉はある気がする。
勿論、実際にはアンチに向けた過激な発言もあったようで、全てが国民。という認識はないのだろう。
でも、
・いつもの場所で
・いつもの相手に向けて
・いつものノリで
発言していたはずだ。
今回はそれが国民以外にブッ刺さったのか、王国転覆を図った他国民の陰謀なのかは知らないけど、結果として王様はギロチンにかけられることに。
王様は絶対に「いつも通りだったじゃん、なんでよ?」って思ってるよ。
それを「正しさ」で説明する事は出来るのだけれど
・いつものノリが通用しなかった
というのは結構身近にある問題で
以前から拙ブログで人気エントリー(架空)となっている
「そのアップデート必要ですか?」(リンク切れ)でも言及しているが
・ある日突然ルールが変わっていた
にどのようにして気がつけるのか?
という問題は凄く難しい。
・アップデートは常にしなければならない
・アップデートしなかったのが悪い
という言説は容易に考えられるが
・する必要がないと自分は判断していた
ものに気がつかないといけないというのは凄く大変なのだ。
そんな事に警鐘をつい先日鳴らした矢先のこの出来事。
あまりネットの話題にいっちょかみするのもアレなのだけれど、丁度自分の中の思考とリンクしたので今日は書いてみた。
ふざけてはいるけど、
アップデート論的な話は実社会で真面目には考えている。
過去に致命傷を負った身としては予防策としての考えはあるのだけれど、人間には遊びとか悪ふざけも必要だと思うので、どこでギリギリまで攻められるか?ってのも大切だとは思う。
ちなみに模範解答は
・公共の場ではふざけた事言わない
・俺の王国なのか、公共の場なのかを認識する
・王国の領土はいつのまにか公共の場に変わる時がある
よって
・ふざけた事はどこでも言わない
が俺の模範解答なのだけど、これはつまらないのよね。
でも、本当に身近な問題であるとは思ってるし、ネットに限らないのよ。仕事とかそういう場所でも起こり得る。
若い人との接し方とか、ハラスメント問題とかも近いかも。
ちなみにこのブログ。本当に読まれていないので俺の王国として書いてはいるけれど、もし影響力のある人が通りすがりで読んで言及したりすると王国ではなく、公共の場となってしまい、
これまでのブログでのふざけた言葉の数々が明るみに出てギロチンにかけられるリスクはあるのだ。
ぶざけてる。と書いたが、そこまで意識して書いてはいるので実は攻めておらず「つまらない」と思われるのは仕方がないのである。
・全力で書いたら面白いのか?というのは別問題。
だから、面白い書き物をしながら沢山の人に読まれるブロガーとかは本当に凄いし、アンチもあるだろうがトップYouTuberの1人であるHIKAKINとかのバランス感覚とかも凄い。
人間性とかもあるとは思うが。
個人的には悪ふざけをネット上で出来る場所。というのはどこまでが許されるのか?
というのが興味がある。
こう書いていると
王国の領土と公共の場。と区別する思考は本当はもう意味がなくて
・公共の場で大道芸をする。時にどこまでが許されるのか?
・そして、そのルールは常に変わるのでどうキャッチアップするのか?
・そのキャッチアップは必要なのか?
的な話になるのではないか。
外に出るのが怖ければ鍵をかけた家の中で親しい人だけに悪ふざけをすればいい。
まぁ外に出て悪ふざけするのはどうなのよ?
って話なのだが、それはやはり面白いし、それが出来るのが芸という技術なのである。
やはり芸人は凄い。
そして芸人論に続く。
(ドラクエのファンファーレ)
このアップデート論の思考の旅路に終わりが来るかはわからないがご興味ある方はお付き合いください。
たまに書いているので。
先にエントリーがある事だけを言及してるのは
ファイブスター物語リスペクトな!
つまり、途中でガラッと変わるぞ!
それでは、また。