心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

今年37歳になる僕がもしも新卒で就活するとしたら。社会に出たから分かるポイントとか。前編かも。

こんにちは。
いきなり何書くつもりだ?っていうエントリーですが。

僕は自分の周りにあまり若い人がいないので、今の若い人ってどんな事を考えているのだろうっていう何となくな興味があるのに対して、現状はネットとかのニュース記事とかでしか情報を得られていなくてですね、せっかくブログやっているのだからそういう普段の生活にいない人とかのブログもよく読ませていただいています。

そんな中でこのエントリーが気になりまして、コメントを書かさせていただきました。
大企業かベンチャーかという議論に翻弄される就活生が、困っている。 - Taroの(就活)日記

なんかコメント自体は僕が的外れな事を書いてしまったりしているのですけれど、そういう意見のやりとりが面白いなぁと感じておりまして、その中でブログ主のTaroさんより

例えば、narushimaさんが、今就活をするとしたらどんな考え方で基準を決めて、どんな企業を選ぶか。とか教えて頂けないでしょうか。

とご質問いただいたのでそれについて考えてみたいと思います。
正確に言えば質問をいただいた後、ずっといろいろ考えていたのですがうまくまとまらないままでした。
まだまとまったわけじゃないですが、書いてみたいと思う次第です。

では、はじめます。

大前提1:とりあえず働かなくちゃならないけれど、やりたい事はなし。もしくは漠然としている。って人が対象です。っていうか僕がそうだっただけです。

今の時点でどうしても入りたい企業や進みたい業種・職業があるのならばこれから僕の書く事は参考になりません。むしろ羨ましいというか目標が明確ならその目標に向かって邁進してください。既にやりたい事や自己実現の方法を見つけられている人なら大丈夫だと思います。

学生時代の僕は特に明確な目標は持っていませんでした。
2014年の僕はというと相変わらず明確な目標はもっていません。それでもまぁ何とかなります。

大前提2:今だから思う事を書く。

当たり前ですが当事者にはなりきれないので、むしろ社会人になってから気が付いた事を加味して就活するならこれも知っておけば可能性が広がったかな?って事を書いてみます。あとあくまで僕が新卒で就活するならって事ですので主語は大きくするつもりはありません。
基本的に過去の自分の経験も含めてどうやって新卒で就活をするか?に加えて今だったら追加する事を青字にしていこうかと思います。
あと一般企業に就職するのを前提にしています。起業とか公務員とか別の道もあるかと思いますが今回は就活です。


それでは、はじめます。

1.現状分析

現状を何しろ客観的に把握する。

多くの就活性は自己分析をしているのだと思いますが、もうちょっと離れて自分の内面ではなく外面というか客観的な分析をして現状を把握します。
・学歴
・性別
・犯罪歴(普通ないけれど極端な例として)
ぱっと思いついたのは上の2つですけれど、要は差別・区別の対象になるものとして自分はどこにカテゴライズされているのかな?って事です。

もっと単純に言えば今から変更する事ができない事は何か?を認識します。

その変更できない自分の強み弱みを掘り下げていきます。

自分の興味ある企業に母校のOBはいるのか?その職種は男・女で差がつくものか?僕は就活は機会は平等かもしれませんが、内容は不平等だと思っているので先ずは自分のスタート地点を知りたいと考えます。

勘違いしてほしくないのですがOBが0だからその企業は無理と言っている訳ではないです。
ただ既に同じ学校の(沢山のor極わずかな)先輩が既に成し遂げた事なのか?それとも、自分の大学では自分自身が初めてその道を切り開く者になるのか?って難易度が異なると思いませんか?

採用の可能性はどちらもあるのですけれど。自分が挑むものがどのくらいの難易度なのかを知ってくのは大切だと思います。

後述しますが自分のリソースをどこにふるのか?って話に繋がります。
大学を受験する時に本命・挑戦・実力相応・滑り止めってなんとなくありましたよね?
受験は全国の模試等で偏差値という統一基準があったと思いますが、就活には統一基準がないので、その偏差値に近しいものを自分なりに判断して挑戦なのか妥当なのか滑り止めなのかを判断するべきだと思います。

学歴というのは就活に採用基準がない中での1つの基準であるのでやっぱりそこが強い部分があるよなぁと思いました。

繰り返します。この時点では自分のスタート地点を認識する。という事が大切だと思います。


学生経歴書を作成する。

学生経歴書っていうのは僕が今勝手に名付けたものです。
多分自己分析という名の下でやっている人はいるかもしれませんが、学生時代の僕は特に明文化しなかったので今だったらPCとかあるし作ると思います。

社会人の転職の際は履歴書以外に職務経歴書というものが必要になります。

簡単に言えば名前の通りで仕事の履歴書なのですけれど社会人でない学生は自分の大学4年間の中でどんな事を学内外でしてきたかを時系列で書き出してみるといいと思います。

僕は自己分析の本とか読んだことないのでやり方とかよくわかりませんが、もしも同じことを言っていたらここは飛ばしちゃってください。

ただ時系列にするというのは大切だと思います。

よく就活の記事とか読むと「学生時代に頑張った事」を聞かれたりすると書いてありました。僕の時も聞かれた質問です。で、よくある模範解答が「サークルの代表でみんなをまとめた」とかそういうやつ。これは多分ダメな例なのですよね。

僕は、学生時代に頑張った事?=今の自分を作った出来事だと思っています。
その血肉になった出来事は何か?を時間の流れで把握していくと本当に自分にとって頑張った事。今の自分を作ったものが見えてくると思います。

だからよく就活の為にボランティアする学生がいる。とか聞くとゲンナリします。
ボランティアが大切だと思ってしている人はいいのですけれど、就活の為って目的でやってるならそれが自分自身を作ってくれた事なのかなぁ?と。

まぁそういう自分を良く魅せる能力というのが必要な職業もあると思うので一概には悪い事じゃないと思いますけれど、僕は好きじゃないだけです。

こういう事書くとですね。必ず「自分は無為に時間を使っていて何もしなかった」って人がいるのですけれど、絶対に何かありますから。もしも本当に何にもない人がいたとしてその人は本当にごく少数なのだと思います。

別に何か大きな事を成し遂げていなくても、4年間で観た映画の本数や彼女と遊んだ場所やバイトで稼いだ金額や飲み会で飲んだビールの量でもなんでも話は膨らませられますよ。

大切なのは「自分が好きだった事」「今の自分があるのはこれのおかげだな」って思える事が見つけられたらいいと思います。

4年間ひたすら毎日12時間以上寝ていただけなら、「もう本当に寝まくったので社会人になったらガツガツ働きたいですね。飢えてます」でもいいように思います。

ものは言いよう。でも大切なのは自分の中にある4年間は何があったかです。

それを知るために学生経歴書って作るといいと思います。

2.自分のやりたい事(やりたくない事)を明確にする

やりたい事ありますか?

僕は今でも明確にやりたい事って無いのです。できれば働きたくないと思っています。
でも自活して生きていくには働くしかないし、どうせ働くならお金を沢山もらいたい。
お金が沢山じゃないのなら、せめて自分がストレスにならない仕事をしたい。
そんな感じです。
恥ずかしい人だなぁと思われるかもしれませんが嘘をついてもしょうがないので。
まぁ根本的には自立して生きなくちゃいけないっていうのがあるので働いてます。


ただ学生時代の就活の際に2つだけ目的としている事はありました。

1.自分の学んだ事を就活の場でぶつける

僕は出席もまともにとらない大部屋の講義しかないような1流とは程遠い大学の出なのですが、学校の授業はほとんど出ていませんでした。今だったらお金を出してくれていた親に申し訳なくてそもそも受験勉強から真面目にやれとぶん殴ってやりたいくらいです。
話がそれました。そんなダメ学生なので成績も可しかないような状態だったのですが、ゼミだけは楽しくて真面目にいっていたのですね。
ゼミは本ゼミの他に独自に自分達でテーマを決めて勉強するサブゼミっていうのがあってそっちで好きなテーマで本を読んだり議論したりしていたのです。
そんなサブゼミの勉強は2.3年次の2年間なのですがその時学んだ事やケーススタディで挙がった企業は後々就職に役に立ちました。
実際に入社はしなかったのですが、自分が学んだ業界の実情と今後のビジョンみたいな話をすることで内定をいただく事もできた企業もあります。
もちろん学生のいう仮説なんて大した話でもないし、その業界に身を置かないとわからない書籍からの知識でしかないのですけれど、仮説を立てて筋道をもって話ができるというのはとても強い武器になります。
自分の専門性は何か?という事を見つめ直すと「やりたい事はわからないけど、できそうな事は見える」かもしれません。

2.転職しても困らないように自分に実力がつく仕事がしたい

上でも書きましたが僕の学歴は大した事がなく2ちゃんねるで言うところのFランク大です。そんな僕の出発点は平均かそれより下くらいのものと認識していました。
そもそも大企業志向というのはなかったのですけれど、絶対にこの企業に入る!っていう熱意もなかったので1流大学卒業生が沢山いるような大きな会社には入れないだろうなぁと思っていました。
そんな僕が重要視したのは終身雇用というカードがない以上、自分は転職も視野に何しろ仕事をしながら実力がつけられる会社ならいいなぁと漠然と思っていました。

やりたくない事ならある。

僕はどちらかといえば就活は消去法で決めてきたと思います。
転職した今も変わりはなく、やりたい事よりやりたくない事。自分が得意で楽できる事を主眼にしています。
働いて賃金を得るという行為をそんなに崇高なものにしなければ、やりたい事より楽にできる事の方がコスパはよさそうです。

学生時代の僕は”TVドラマにあるような”営業の仕事というのをしたくありませんでした。繰り返します。TVドラマにあるような。

つまり営業について実際のところ良く知らないくせに負のイメージが強かったのですね。
ドラマとかで
・契約をとるために無理難題を突き付けられる
・「お願いします!お願いします」と下げたくもない頭を下げる
・ノルマが過酷で達成しないと会社内で冷ややかな目

こんなイメージでした。
今から考えると当たっている会社もあるし、全然違うともいえる。要は営業とひとくくりにしちゃいけないのですけれど、やりたくねぇなぁって思っていました。

でも、もしも僕が今も好きな企業であるゲーム会社の任天堂を受けて営業で内定をもらったら、よろこんで営業の仕事についていたと思います。

当時はどうしても働きたい会社はない。そもそも就職に有利なカードもない。職種としては営業はなんとなくやりたくない。でもほとんどの募集職種は営業職。

いやぁ本当に運よく就職できただけと言えるかもしれませんね。

2014年の今ならもっと具体的にやりたくない事を列挙して転職活動をします。でも新卒の時はわからない事が多すぎる。

補足:営業職について

今なら営業職の面白さっていうのがわかる気がします。当たり前ですが仕事上で取引先の窓口になる方々は皆さん営業の方です。
僕が嫌だなぁとイメージをもっていたのはBtoC向けの飛び込み営業を主体とした会社でした。でもBtoBである法人向けの営業というのは必ずしも僕のイメージとは一致しません。
もちろん数値目標や具体的なノルマがある会社もあるでしょうし、売上を作る仕事というのは厳しいものだと思います。
ただ自社の製品やサービスを顧客に提案し、それを採用してもらう交渉をして売上を獲得するというのは具体的な達成感がある仕事ともいえます。

僕は自分の幼稚さから営業をよく知りもせず嫌がっていましたが、2014年の今ならばいろんな情報がとれる時代ですので職種をもっと知るという事ができるんじゃないかと思います。

個人的にはBtoBという法人向けビジネスの方が僕が危惧したようなリスクは少ないと思います。

入社する企業>やりたい業界・職種

結果論ですが新卒の就活の場合はこの図式の方がしっくりくるのかと思いました。
さっきの例でも挙げた営業という職種はその会社毎に位置づけ・待遇が全く異なったりします。

ですので学生の場合はその会社で働くと具体的にどんな感じか?に納得できる事が大切なのではないかと思います。

お金について考える。

いろいろ長々と書いてきたけれど、帰結するところはお金なんだと思います。
大卒の初任給って東京なら月20万~22万くらいでしょうか?院卒が24万くらい。
ボーナスは2~4か月ってところ。

スタート地点はみんな(地域が同じなら)あまり変わらないと思うのです。

それこそ大企業もベンチャーも。

変わるのは20代後半以降じゃないでしょうか?区切りいいので30歳としましょう。

スタートが同じ20万でも、
平均年収が450万の会社と850万の会社だと30歳の時にもらっている給料は全然違います。

この違いは知る事ができるので知っておくべきだと思います。
※正確に知る事はできないですけれど。上場企業なら平均年収出てますし。わからないなら社員さんに聞いちゃえばいいんですよ。

例えば、
30歳代の平均年収を調査-年収ラボ
このサイトですと多くの企業の30歳の時点での給料が掲載されています。どこまで信じるかはそれぞれでしょうけれど、目安にはなります。

お金は二の次っていう考え方は僕はしません。
お金大事です。

違法な事をして大金を儲けようとは思いませんが、仕事で報酬を得る以上、自分が好きな生活をできるだけの賃金は欲しいと思います。

自分の好きな生活なんて人それぞれでしょ?

その通りです。セルフツッコミです。
そもそも1人暮らしか実家かだけでも都内なら家賃にかかる費用が全然違うし、30歳になったら結婚して子供がいる人もいます。賃貸に住む人もいれば、ローンを組んでマンション・家を買う人もいる。

その人毎の望む生活スタイルがあり、その人毎に必要なお金は異なります。

しかもそのスタイルは刻々と変わるので、完璧にコントロールする事は難しい。

結論です。だからこそお金が多いのにこしたことはない。

自分でやりたい事があり起業する人なんかを別にして、仕事が毎日楽しくて仕方がないっていうのはなかなかないと思います。どんな仕事でも意図しないトラブルは起こるし、シンドイ時がある。
仕事は仕事、お金はお金と割り切り少しでも自分が好きな生活をするために高い報酬を得るという考えも大切です。

その時に自分の好きな生活というのがおぼろげながらでもイメージできているといいと思います。

高給だけれどお金を使う暇がない程忙しい。だから貯金がたまる。
そこそこの給料でそこそこ働いて、趣味や家族にお金が使える。
低賃金だけれど残業とかはないので自由に時間が使える。
低賃金でかつ自分らしい生活ができない程忙しい。

どんなスタイルであれ、僕なら一番下にならないようにはしたいなぁと思います。
誰だってそうだと思いますが・・・

入社する企業=賃金>やりたい業界・職種

新卒で就活する場合、どんな企業に入るか?と共にどのくらいのお金がもらえるか?を意識しておくのが大事なのだと思います。

まぁお金なんてその時々の業界の動向・企業個々の業績によって変わるので絶対視しろとまでは言い切れないのですけれど、スタート地点がどこも一緒ならやりがいっていうのがキーワードに出ると思うのです。
でもやりがいだけでお金を無視していいのは最初の数年だけで、お金は大事な要素になる事は意識しておかないといけないと思っています。

僕はお金があればあるだけ欲しいですけれど望んでもそんな風にはならないのです。日本のサラリーマンは。
いいところ7掛けな感じだと思うので1000万を目指しても700万だし、700万でいいかと思えば500万弱くらい。

今は厳しい時代だから500万だと思っていると350万くらいしかならないんじゃないかと。

感覚ですが。

だったらなるべく高い給料を意識しておいて損はないです。
その給料を貰うに見合うだけの人材になれるかどうか?が大切なわけで。

ちなみに社会に出た後に転職する際にも前職の給料というのは重要な要素になります。


金々言うのもなんだかなぁとも思うのですが、お金は避けて通れないので大切にした方がいいですよ。

今日のまとめ

自分が再度新卒で就活をするとしたら(黒字:以前と同じ、青字:追加)
・自分のスタート地点を確認する
・学生時代の経歴書を作成して現在の自分に至る道筋を確認する
業界、職種をイメージで決めずにその会社自体で働く自分を意識する。
・お金を意識しておく。転職する可能性があるなら職歴とその時の年収がベースになる事を忘れない。

そんな感じです。書いていたら8000字を超えてしまいまして。とりあえず題名に前篇かも。と入れておきました。

このエントリーはTaroさんからのご質問の回答で書いていますが、
どんな考え方かは書きましたが、どんな企業を選ぶか?は書いておりません。

こっからさらに8000字とか長すぎると思うので割愛しました。

もしも需要があるようでしたら後編を書きたいと思います。

あくまで僕の過去をトレースしながら今だったらどんな風になるかなぁ?というのを書きました。
書いていてわかっているのですが、最初のスタート地点を定めたら人によって戦略は変わっちゃうのです。

僕の答えが正しいとも思っていません。僕は僕が今に至るに考えてきた事を述べているだけです。

言い訳をしているわけじゃなくて、
自分自身でしか将来は決められない。
でも今はネットとかあるから大人に質問をぶつけるのもありだと思う。

というのが言いたいです。
僕の就職は2000年でしたからまだ今ほどネットが発達してなかったです。

社会に出た先輩も半数くらいしか携帯を持っていなかったから卒業したらそのまま連絡途絶えちゃったとか多かったのです。(僕の人付き合いの問題もあるけれど)

今は実際に卒業して就職した先輩とSNSとかで繋がっている学生も沢山いると思うので、自分がわからない事や、知りたい事が聞けるというのは強みじゃないかと思います。

個人的には社会に出たばかりの先輩とかに話を聞いても良い事しか言わないでしょうから参考にならないとも思っていますけれど。雰囲気はつかめますよね。

僕は自分より若い人って脅威だと思っています。
僕自身に目に見える形での強みが無いから、体力的にも思考の新しさに関しても若者は脅威です。
でもそれ以上に自分より優れた若い人と競いながら自分も頑張りたいと思っています。

だからどんどん若い人には社会に出てきて欲しいし、新しい価値観で社会を変えても欲しい。
当然自分も負けたくない。

偉そうな事は言えないのですが、俺はこうだったよ。って話すことはできます。

今回の回答も時間がかかってしまいましたが、ちょっとでも1意見が何かの役に立てばいいなと思っています。

就活生の方。頑張ってください!

それでは、また。

何者

何者