kindleで168円だった『僕だけがいない街』が予想以上に面白かった話。
記事タイトルままです。
- 作者: 三部けい
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2013/01/25
- メディア: コミック
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現在も続く角川7割引セールですけれど、その中の漫画で『僕だけがいない街』というのが気になっていました。
ただ表紙だけ見ても面白いのかなぁ?と半信半疑でして、続いてamzonの作品紹介を見たら、なんだかつまらないんじゃないのか?と敬遠していました。
なんだかんだ葛藤はあったのですが値段も安いですし購読。
結論から先に。
かなり面白い!
かなり良質のサスペンスです!サスペンス好きな人はこの漫画楽しめると思います!
つまり作品紹介で躊躇していたのが凄く勿体なかった!
作品紹介はこれ。
毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも…。
ん~~~?って感じというより、作品を読んだ今現在の感想としては
これ、内容読まないで書いてないか?って事でした。もしくはネタバレを防ぐためにあえて作品の核を伏せているか・・・
どっちにしろ紹介文としてはかなり勿体ない。
本編は面白いのに予告編が酷くてお客さんがこなかった映画の作品のようです。
ローンレンジャー
内容はサスペンスなのに「輝く未来?それとも・・・」とかタイムリープで巻き起こるコメディかと思いました。
実際はもっと重くていい感じのお話です。表紙もなんかわかりにくくて勿体ない。
値段も安いので是非読んでみてもらいたいと思うのですが、若干の内容を書いておきます。
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主人公の藤沼には自身が名付けた再上映(リバイバル)という現象があります。
何か不幸(事故等)が起こる際にその予兆として何度か同じ時間が繰り返されるというもの。
その不幸というのは別に藤沼自身に降りかかるわけではなく、そのまま無視すれば誰かに何かが起こるという感じです。ただ確実に不幸な出来事なのはわかりきっているので藤沼は良心の呵責に耐えきれない感じで再上映の中で何が不幸を起こす原因か?を探り、その元凶を正すことで不幸を回避しようとしているのです。
面白いのは何が起こるかはわからない?という結果が見えない事に対して過程を探すところなのですね。
物語はこの再上映の結果。藤沼自身が小学生の命を救った代わりに自分が怪我をしてしまうところから動き出します。
藤沼のこの特殊な能力がいつ、どうして身についたかはわかりません。
藤沼には小学生時代に同級生が連続誘拐殺人にあっているという過去があり、犯人は逮捕されたものの藤沼自身もあぶなかったと周囲から認識されている事件があります。
大人たちは身近に起こった事件の残酷さから子供達を守るために箝口令をとり、藤沼自身もその過去を記憶の彼方に沈めていました。
怪我をした藤沼の元に母が上京し、その母と出かけた際に発動した再上映。
藤沼は結果的にその再上映の元凶が見つけられません。
再上映にはいくつかルールがあるようで藤沼が直接解決できなくても、周囲の誰かが藤沼の働きかけが影響して何かしらの行動をとった際に正しい道にいくのならそれを回避できる場合があります。
結果的に回避されたとある事件。
それは藤沼の過去の事件につながっており・・・
詳細に書くとネタバレになるし、中途半端だと伝わらないし確かに紹介文を書く人は大変だったんだろうなぁと今思いました。
1巻は丸ごとプロローグな感じです。
主人公の時間が意図せず巻戻る体質。そしてその結果として動き出す過去の事件。
犯人が逮捕されているはずの過去の事件に何があったのか?
1巻の終わりから2巻にその答えが書いてあります。そして大きく動き出す過去と現在。
まだ完結していない漫画です。内容的に物語として一繋ぎな感じですから中途半端な引き伸ばしもなくどんなに長くても7巻以内で終わるように思います(既刊3巻)
偶然の値引きから手に取った漫画ですがこの物語の結末を是非見届けたいと思いました。
1冊168円でこの物語に触れられるというのは凄くお得だと思います。
よかったら是非。
それでは、また。