お盆の終わり。夏の終わり。
お盆が終わると、夏は急速に終わりに向かって進むように思う。
社会人になってから偶然なのか夏休みがない会社にしか務めたことがないので、
お盆に帰省する事はほとんどなくなった。
大抵、
母「お盆は帰ってくるの?」
俺「いや、仕事だから」
みたいな会話だったと思う。
今年も帰っていない。
今の会社は夏休みはないけれど8月は有休がいつでもとれるので、帰ろうと思えば帰れるのだ。
でも、帰らない。
帰省ラッシュも面倒くさいし、通勤時に人がいない方が快適に感じる。
そのくせ「世間の皆さんは休んでいるのに、仕事をしているなんて馬鹿らしいよな!」とかいって、
昨日みたいに有休をとって家でボケーっとしていたりするから、我ながら性質が悪い。
夏は。
夏は何かが始まる季節でもあり、何かが終わる季節でもあると思う。
ひと夏の出会いと別れとかいうと何かドラマがありそうだけれど、実際は出会いや何かを始めるという事があるだけだったり、もしくは日が陰るのと同じように心も陰り何かが終わるだけの人もいるのだと思う。
一遍には来ない事の方が多いんじゃないかな?
まだ日差しは強いけれど、僕が誰かと会話す時は、もう夏の事を話すことはほとんどなくなった。
「今年の年末は?」とか「暇だし11月頃、温泉いかね?中年のおっさん同士でさ」とか。
多くの人がお盆の時期に夏休みになり、お盆があけたら夏休みも終わりなのだ。
学生もなんとなくお盆が過ぎたら8月も下旬になって宿題を意識する頃なのだろうか。
子供の頃は夏はそこまで好きじゃなかった。でもたまに朝早く起きた時4時か5時頃のうっすらと明るい時間帯はとても好きだったし、今もあまり見る機会はなくなったけれど好きだ。
夏は前半にクライマックスがあり過ぎる。7月下旬は夏祭りで8月上旬は花火とか。8月中旬にお盆があって、下旬は夏の終わりを噛みしめる。
そういえばもう10年以上海にいっていないけれど、海もお盆明けくらいからクラゲが出るからおしまいなんだよね?
夏の終わりを感じるのはとても寂しい。この寂しさがあるから100%夏が好きって言えなかったのかもしれないな。
でも、悲しみにひたるだけじゃ、ちょっともったいないから
〆の言葉は前向きに。
まだだ、まだ終わらんよ!
それでは、また。
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