死を教育するという事。
こんばんは。
今日は体罰と自殺についてニュースになっていました。
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例によって色んな事を考えたわけです。
・体罰とは?
・体罰は肯定できるものか?
・試合の勝ち負けで体罰はありえない。
・この自殺した子は逃げる事はできなかったのかなぁ・・・
・でも、学校という箱庭の中が学生にとっては世界のすべてだろうなぁ。
・自殺する必要はない。
こんなことをグルグルと考えており、まぁ仕事をさぼっていたわけですが、
思うに「死ぬ」という事はどういう事なのか?をしっかりと教える事はできないものなのでしょうか?
恥ずかしながら、僕が「死」とはどういうもので、残されたものがどんな喪失感を味わうのかを知ったのは、
30歳を過ぎて、父が病気で他界した時でした。
それまで、身近に死んだ人が本当にいなかったので、父の死というものがまったくの新しい体験であったのです。
僕は今回の事件で自殺した生徒が悪いとは全く思っていないし、なぜ逃げなかったと責めるつもりもないです。
ただ、ただ悲しい事件だなと。
自殺する。命を失うという事がどんな行為であり、残された者がどんな気持ちになるのかを少しでも知っていれば、
「逃げる=学校行かない」とかの別の手段がとれたのではないのかなぁと思うのです。
上にも書きましたが、きっとこの生徒にとってはバスケ部を中心とした学校が世界の全てでそこから逃げるという事は
世界から追放されるという事に感じたのだろうなぁとは思うのです。
でも、でも死を選ばなくてもいいんじゃないかと。
自分の生きる世界を失っても、まだ家族という戻れる家があったんじゃないかと思うのですよ。
死ぬという事がどんな事なのか。それをほんの少しでも立ち止まれるだけの経験があれば、
違った道になったんじゃないかなぁと思います。
念のため誤解のないように書きますが、この事件の教師の指導だか体罰だかがそのままでいいとは毛頭思っていません。
ただ、理不尽から自分を追い詰めるのではなく、死を選ぶよりは逃げるという選択肢がこの生徒にあって欲しかったのです。
どうやったら、具体的な死に直面しなくても、死というものを伝える事ができるのでしょうか?
何かで読んだような、子供が生まれたら犬を買い与えなさい。というのはそういう事をなんじゃないかと思うのです。
こういう事件が起こるたびに、親は子供に「死ぬんだったら、家に逃げろよ」って言ってあげて欲しいと思います。
なんだかなーやるせないですね。
それでは、また。
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