心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

発明工夫について僕なりに考えてみる。ちょっとしたヒント。

特に理由もなくブログを開設し、案の定、平日は疲れてしまい日記をかけない日々が続いているにも関わらず、このブログには毎日誰かしらが見に来てくれている。

答えを先に言ってしまうと「発明工夫」について思い出話をかいたのだが、どうやらこれが夏休みに入り、本当に宿題で「発明工夫」を出された学生あたりから検索され見られているようだ。

実に僕のブログに訪れた人の30%が「発明工夫」を検索して辿り着いている。

答えを求めて検索している人には悪いが、僕が書いた日記は「甘い楊枝」を開発した菅君の思い出で、きっと2011年の今、再現して提出しても失笑をかうだけだろう。ちなみに中学2年生の時の菅君の理科の研究発表は「ブラックバスの調理法」だった。話がそれたが。

個人的には、せっかくの発明工夫をネットでネタをしいれていまうのは反則というかもったいない事だと思う。みんなが模範解答をベースにつくってきたら「甘い楊枝」みたいなものは生まれないからね。

ただ、発明工夫自体は宿題に出される時に、ガイドラインみたいなものは示されているのだろうか?とも疑問に思う。
僕には学校の先生に友人はいないので確かめようがないのだけれど、確かに発明工夫しろ。とだけ言われたのでは困るようなぁとも思うのだ。

それに、発明工夫の難しいところは「具体化する」というところも挙げられると思っている。

アイディアを出すだけなら、結構いけると思うのだ。それこそ何も浮かばないという人は「ドラえもん」でも読めばいいので。
でも、そのアイディアを「具体化する」のは難しい。逆に言えば中学生でも具体化できる範囲でのアイディアで作品を作れと宿題が出されているとも言える。

一応、今日の日記は中学生を想定しているので、約20年前の自分だったらと書いているのだが、中学生は大変である。成長期だし、反抗期だし、異性をかなり意識しだすし、何より恥ずかしい思いはしたくない。

発明工夫。

小学生だったら、チープなものでも、突拍子もないものでも形があれば、まぁなんとでもなったはずのものが、中学生になると「作品」である。
変なものを出して笑われたくないと思うのも当然だ。

そんなわけで、中学生を強制的に卒業させられて、早19年。精神年齢は14歳で止まっているが、ここで検索されたのも何かの縁。
社会人になり11年程、マーケティングだとか、商品企画だとか、債権回収だとかに携わった僕が、極々平凡な中学生に送る、発明工夫の考え方を書いてみたいと思います。ここからは夕飯を食べたので敬語で書きます。

一流メーカーの商品企画部とかマーケティング部にいるわけじゃないので格好いい事は書けませんが、あぁこの程度でも大人は仕事してお金もらえるのだなと思えれば貴方の未来は明るいかもしれません。

1.発明は捨てましょう

「発明」って聞くと、やはり無意識に身構えてしまいます。そもそも発明ってなんでしょうか?なんか無から有を生み出すみたいなイメージです。
僕の人生経験からいって、そんな発明ができる人は少ないです。0ではないとは思うけれど、アイディアって簡単にはでないものです。

では何を大事にするかといえば「工夫」のほうなんですね。

よほどの天才でもない限り、みんな最初は模倣からはじまります。マネです。でもパクッただけだとオリジナリティーがないので、工夫が必要なのです。

そんなわけで、工夫発明をしてください。

2.工夫とは?

「あったらいいな」を実現できるのが発明です。

すでにある物を「こうしたらいいのに」が工夫です。

僕はそう思います。

ここで、「あったらいいな」が閃いて、作れそうな人は発明工夫ができる人です。こんな日記を読んでいないですぐに作ってしまいましょう。

ちんちんの長さを正確に測れる定規なんてあれば中学生には大うけかもしれません。

で、そんな事は思いつかないという人は「今あるもの」「こうしたらいいのに」という視点で考えるのがいいと思います。

では、これってすぐに思い浮かびますか?
多分思い浮かばないと思います。

3.ターゲット(顧客)を定める

今あるもので、こうしたらいいなぁと思うものがあるか?と考えてもすぐには思い浮かばないと思います。
なぜなら「誰にとって?」というがまだ定まっていないから。

どんな商品でも「誰が一番買ってくれるか?」を想定して企画したりするわけですが、実際にどのくらい買ってくれるかとかは工夫発明では必要ないので、この工夫発明は「誰のためか」をはっきりさせればよいのです。

では、「誰」をターゲットにするかですが、
一番簡単で、結構難しいという矛盾している顧客は「自分」です。

今、自分が使っているもので「もっとこうあってほしい」ものがあれば、それの「こうあってほしい」を実現さえできれば宿題は完了ですよ。

自分の事だから、一番分かりそうだし、何より手っ取り早いです。
でも、逆に難しいとも書いたのは「今の自分に満足していると、不満点が見えにくい」という事もあるからです。
自分の事を客観的に見られればいいのですが、なかなかそれは難しいので、発見できない場合があります。

ちなみに、僕なんかはiphoneを使っていて、ポケットにアップル純正のイヤホンをいれて歩いているのですが、取り出すとグチャグチャにからまっているんです。誰がこの絡まりを簡単にとる、もしくは絡まないイヤホンを開発してくれないかなぁとか思っています。

自分を題材にする場合、出発点はこんな感じでいいと思います。

・・・で、自分の事だと思い浮かばない人が多いと思うので、僕のお勧めは誰かというと「親、兄弟」となります。特に「親」かな。

まぁ反抗期の中学生が親に話を聞くというのも難しいとは思うのですが、

「自分(=中学生)が知らないもの」について工夫を加えるのは結構簡単だと思うのですよ。

たとえば、貴方のお父さんが普通の会社員だとすると、今の世の中、みなさん名札を首からぶら下げて仕事をしていたります。
学校への父兄参観とかも、名札をするようになったところが多いそうです。

で、この名札なのですが、たいてい1枚名札をいれるものだけで、多くても2枚入る名札なのですね。
で、会社の近くにあるコンビニに名札をしたまま買い物にいっちゃうわけです。
そんな時に名札と一緒に「パスモやスイカ」が入っていれば財布を持たなくても支払いができるのですが、入れるスペースがなかったりします。

ここで、工夫(というには安易ですが)の出番で、首からぶら下げる名札ケースが「3枚入る」ように作れば、社員証も入る、クレジットカードもはいる、ポイントカードも入ると

「いつでも外で買い物ができる名札ケース」の出来上がりなわけです。

これが「介護士」さんがターゲットだと、名札はつけなくちゃいけないけれど、お客様を介護するときに胸に名札があると相手にあたってしまい名札が邪魔になります。だったら、ストラップの長さを長くして「たすきかけ」ができるようにすると

「介護の時に邪魔にならない、たすきがけができる名札」の出来上がりなわけです。

こんな感じで、自分の知らない道具がどんな風に使われているのか?不便じゃないのか?と第三者として話を聞いてみると、使っている人が「そういえば」っと困っている事を思い出してくれたりします。

仮に、父親に話をきくなら

  • 「お父さん、仕事で使っている道具を見せて」
  • 「何に使う道具なの?」
  • 「これって便利なの、困った事ない?」

みたいに聞いていくと良いと思います。

そこで、「困った事」が聞けたらしめたもの。あとはその困った事を手作りで治してあげれば工夫発明は終了です。

4.もう既に存在するんじゃないの?

僕がこれまで書いてきた工夫発明のアプローチは、ある意味誰もがやっている事なので、実際にやろうとしてみると、「すでにその商品は存在する」という壁にぶつかる場合があります。

っというより、大の大人がこんな事を考えながら日々商品を開発しているわけですから、大抵のものはあったりするのです。

よっぽど誰もが知っているものだったら無理ですが、ネットで検索してみてヒットしないようなら、出しちゃっていいんじゃないでしょうか?

仮に類似品があったとしても、「だとしたら何故、自分の親は使っていないのか?」っていうのを考えれば更なる工夫の余地が生まれたりします。

これを仕事でやろうとすると、特許であるとか、作るのにかかる費用(コスト)とか、あまりにもそのニーズが少ないので採算性がとれないとか色々でてくるのですが、中学生の発明工夫にはそこは求められていないです。

僕は意図的に工夫発明と書いてきましたが、大切なのは
発明する力を養う事ではなく、
誰のために、何をしてあげられるのか?という視点でモノを作る事ができるようになれば、たとえ先行した商品があったとしても胸をはって提出できると思うのですよ。

そんなわけで、ダラダラと書きましたが、発明工夫ってどうやるの?って止まっちゃった人は以下のアプローチをしてみると結構できちゃったりすると思います。

  1. 工夫に重点をおく
  2. 自分でない誰かの困っている事を見つける
  3. 見つけた困った事を解決する方法を考える
  4. 解決方法を具体的に物にする

で、発表する際には
-誰が(母が)
-困っている(食器を洗う時に洗剤をいちいちつけるのが面倒)
-解決しました(スポンジに石鹸を挟みました)

みたいに、すればOKかと思います。

こういった「課題解決」のアプローチを身につけておくと、10年後くらいには役に立つときがあるかもしれません。

そんなわけで、もしも、もしもこれ見て、本当に発明工夫を作った人がいたら教えてもらえるとうれしいなと書いておきます。

「8月20日過ぎに発明工夫を探している人へ」

楊枝に砂糖を塗って提出だ。甘いぞ!
あと、ちんちんの長さを上手に測る物差しを

2013年版の楽ちん発明工夫はこちら。
2013-08-25 - 心のパンツは脱げるのか?