心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

成す術のない絶望的な環境におかれたら

ここ最近忙しくて、真面目に仕事をしています。・・・というのはレッド嘘で仕事の作業の都合上、共同で作業をしているので一連の作業が終わるまでは帰れないという日々が続いております。

せっかく、ブログという独りよがり(意味は調べてみような!)な媒体を作ったのにほったらかしで残念です。

しかも、心のパンツはあまり脱いだ様子もなく、やれ映画だの、読書だのと無難に書いていますが、中二病を患って早20年。医者もさじを投げた俺は真っ黒な奴ですよ。

で、今日は帰りがけにブログをどういう使い方をするのがいいのか、とか、男女の友情について俺の考えを書こうとか色々と思っていたのですが、ちょっと時間がないので、まとまった時間にたっぷりとパンツを脱いでやろうと思います。

そんなわけでして、忘れないうちに映画の感想でも書いちゃうぞ。twitterで映画が好きな方を沢山フォローしていたのですが、その中で話しにあがっていた『スカイライン−征服−』をちょっと前にみてきたので、例によって核心には触れずに感想を書きたいと思います。

ある日突然宇宙人が責めてきました。僕は一般人です。助けてー。ちゅどーん

こんな映画です。ちょっと嘘つきました。

突然の宇宙からの侵略。いろいろな映画があると思うのですが一般人が逃げ惑うというシチュエーションで思い出すのは宇宙戦争です。

宇宙戦争評判悪いですよね。僕も見終わったあとは「やっちまった」と意味も無く思ったのですが、酷評するかといえばそんなことはありません。

そりゃぁ、トムクルーズが必死に駄目な男をやろうとしていた。とか、子役のダコタ・ファニングがギャーギャーうるさかったなぁとか。そういう点は色々ありますが、

絶望的なまでに人類に勝ち目が無い

というのは最後のネタばらしまでは、よくできていたと思います。
僕は原作を知らなかったので、普段は映画の時間とか気にしないのですが、2時間強の映画なのに1時間40分くらいを過ぎても、一向に反撃の兆しさえなく人々はビームでバンバン殺されるというシーンばかりで、いったい残り時間でどうなるのだろうと思ったものでした。

15分後の結末はそりゃぁね・・・

そんなわけで、
絶望的なまでに無力である。というシチュエーションに対して、どう打開していくのか、それとも打開がないバッドエンドなのか?っていうのがこういう映画では気になってしまい、見に行ってきたわけです。

前ふりが長くなりましたが『スカイライン−征服−』は僕は楽しく見れました。

  • ある夜突然、謎の閃光が世界を襲う
  • 光を見たものは吸い込まれる
  • 見ろ!人がゴミのようだ!」って感じで大きな宇宙船に吸い込まれる
  • エイリアンもバンバン人を襲う

主人公のカップルはもともとロサンゼルスで成功した友人のパーティーに招待されて、高層ビルの屋上で寝ていた時にこの侵略に遭遇するわけですが、この狭い世界での選択がよかったです。

実際、世界の様子なんてわかりません。ただ高層ビルの窓から見える景色は侵略であり、きっと世界中でこの侵略は行われているのだろうなぁとは簡単に想像できます。

物語の大半は、この高層ビルの最上階で進むわけですが、主人公のカップルは対処方法で意見が分かれています。

男:海が近い。クルーザーでとにかく逃げよう →外に出たい派
女:ここに隠れていれば、いつか助けがくるわ →中にいたい派

って感じで、話の展開は全然違うのですが、僕は『ミスト』を思い出しました。
謎のエイリアンに侵略をうけて町のスーパーに立てこもった人々が色々あって、最終的に店に残るか、出て行くか?それによって主人公の命運は決まってしまったわけで。スカイラインも上記の外にでるか、でないか?が命運を分けるんじゃないかと思って興味深く観ていました。

この『スカイライン−征服−』は僕にとってはじめてみるSFだったら、大して楽しめなかったと思います。前述した『宇宙戦争』や『ミスト』という映画があり、これらの話の展開があったから、同じような方向でいくのか、それとも違う道筋になるのかを予想しながら見ることができました。

自分は無力な人間で、外は宇宙人が人類を襲っている。
今は高層マンションの上の階にいて、宇宙人は気がつかないかもしれない。
でも外にでればクルーザーがあって海に逃げられる。

貴方ならどうします?あくまで一般人がですよ。(主人公に先天的な特殊能力はありません)

まだ劇場でやっているので、主人公達のとった選択と、物語の結末はちょっとした暇つぶしに映画にいくのにぴったりだと思います。

この映画。ラストシーンは賛否両論のようです。僕としては全然OKなのですが、

続編は絶対に作っちゃいけない
というのが前提です。

続編がないなら、こういう終わらせ方もありだなぁと素直に思えるかと。
ここら辺は見た人とお話をしてみたいところです。

映画は2時間以内(1時間45分くらい?)でコンパクトであり、迫力もあり、映画を観たなぁという気持ちになるので、1800円の価値はあると思います。
そんなわけで星は3つです。

三連休に予定がないなら、コクリコ坂を横目に『スカイライン』をみてみたらどうでしょうか?

よく考えたら、この3作品はどれも結末が想像していたものとは全然違っていました。予定調和じゃない映画もいいものですよ。
『ミスト』に関しては色々思うところがあるので、いつか書けたら書くかもしれませんが、『ミスト』みたいな人間描写の映画を日本映画で観てみたいです。スーパーの中どうなるんでしょうね。