心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

映画館で観た2016年映画ベスト10

アンケートありがとうございました。

そんな訳でして2017年になってしまいましたが、2016年に映画館で観た作品の中からベスト10を発表します。
漫画については毎年ベスト1だけはブログで書いていますが、映画ってベスト選定とかした事ないなぁとか思ったら過去にやっておりました。
narushima1977.hatenablog.com

きちんと個別作品についても感想書いているし、どうしてこうなった俺状態です。
2013年に挙げた作品は今見ても勿論面白いのでよかったら上記記事も後で読んでもらえると嬉しいです。

ではでは3年ぶりに復活した年間ベスト映画の発表です。


1.この世界の片隅に
2.セトウツミ
3.ドント・ブリーズ
4.マネー・ショート
5.シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
6.帰ってきたヒトラー
7.ザ・ウォーク
8.ハドソン川の奇跡
9.永い言い訳
10.華麗なるリベンジ

今年は邦画・洋画共に素晴らしい作品が多かったですが僕の印象としては物語の結論だけはわかっている作品が多かったように思えます。
そういう中で完全オリジナルの作品は凄いと思うし、反面でわかっている歴史の中で何があったのか?を深堀したような作品も印象深く残りました。
ランキング自体は大した意味はないのですがランキングを決めるにあたって鑑賞した作品を思い返すと色んな感想がポンポンでてきて、
「あぁもっと個別の感想を書いておけばよかったな」と思ったりしました。
選外になった作品も含めて思い出し映画感想とでも題して今年は更新していこうかなと思っています。

では、各作品毎の軽い感想です。


1位 この世界の片隅に

この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック

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公開初日に鑑賞。エンドロールが終わった後に拍手が起こった映画っていつ以来だろう?と思いました。スターウォーズのようなファン全員が観に来て公開初日に歓声で迎えられ、拍手で終わるようなファンに長く愛される作品というわけでもなく、ただこの映画に賛辞を送る手法が拍手しかない人が拍手をしていた。そんな映画でした。僕は「あぁ映画っていいな」と言葉にできない感動でその決して大きくもなく小さくもない拍手を聞いていました。このエントリーを書いている時点でまだ公開中ですので迷っている人がいるなら背中を押したい映画です。
過度な感動や主義を押し付けるものではなく、戦時中という時代は本当にあり、その中で日々を精一杯生きてきた人達がいて現代の僕たちがいる。原作も素晴らしいけど、映像化されて更に血肉が与えられた作品でした。


2位 セトウツミ

セトウツミ 豪華版 [Blu-ray]

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大好きな作品。瀬戸と内海の放課後にお邪魔させていただきました。彼らがずっとこれから先も続く友情を育めるかなんかはわかりません。でも高校時代にあの時、あの場所で、あいつじゃなきゃダメだったという経験は多くの人にあるのじゃないでしょうか?どこかノスタルジックで羨ましくて。いつもくだらない話をしていたけど、心が豊かだったなと感じるくらいには僕も歳をとりましたね。


3位 ドント・ブリーズ

こちらも絶賛公開中。ちなみに1票も入らなかった「今映画館で観るべき作品」はこの作品です。
映画館で映画を観るというのは約2時間。作品に集中する訳で言いかえると自分自身が拘束されている状態です。
この映画は約90分間、映画館の観客皆が息を止めて主人公達が生還できるのか?を疑似体験するような作品でした。
バイオハザードの新作なんかも近いかな。この作品だけは予告編を貼り付けておきます。
youtu.be


4位 マネー・ショート

リーマンショックで儲けた人達の物語。っていうと身もふたもないですがアメリカで起こっていた住宅バブルをバブルと見抜き投資に勝負をした物語です。僕たちはリーマンショックが起きた後の世界に今を生きているわけで主人公達が基本的に勝ったのか、負けたのか?はわかっているわけですが、当時彼らのおかれた状況と信じぬく力って一度でも株関連に手を出した事がある人なら物凄い共感とカタルシスを得られる作品です。


5位 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

アベンジャーズ」の時に素直にマーベルの世界に入り込んでおいて良かったと今では心から思っています。キャップ恰好いい。
ヒーローの内戦であり見どころはそこ。ってなりがちですがこの作品はしっかりと「キャプテン・アメリカ」でした。
これからもMCUの世界にどっぷりと浸かりつつ。シビル・ウォーが自分の中で5位な訳ですから、今年はどんだけ僕にとって豊作だったことか!


6位 帰ってきたヒトラー

2016年に本物のヒトラーが蘇ったら?2016年はイギリスのEU離脱、アメリカのトランプ勝利等、いつか振り返ると歴史の転換期と呼ばれるかもしれない年だと思います。そのような年にヒトラーが蘇ったらというifの物語が展開されるというのはなかなか興味深く。ヒトラーは地方を回って国民の声をしっかり聴いて、ドイツは強く有るべきだ!と叫び大きな支持を得ていきます。怖いですよこの作品。


7位 ザ・ウォーク

1974年にワールドトレードセンターを綱渡りした男の物語。
IMAXで観ましたが、その映像に震えました。基本映画館で観るべき作品だと思いますが、物語としても面白いです。何故ワールドトレードセンターで綱渡りなのか?そこに世界一のビルがあったからなのでしょうねぇ。馬鹿な男に惚れた人達のプロジェクトX


8位 ハドソン川の奇跡

こちらも事実を映像化した作品。2009年の事故ですからなんとなーく覚えておりますがアメリカの話であり当時何が起きていたのか?をより詳細に映画で魅せていただきました。
僕らが目にした英雄譚の裏側で起こった疑惑。疑惑といっても誰しもが職務に忠実なだけではありますが。
事故は起こったら負けではあるけど、勝てないまでも引き分けにはもっていく事ができる。そしてそれは弛まぬ努力の積み重ねなのだなぁと思える作品です。
人間は誰もが迷いながら何かしらの決断をして前を進む。


9位 永い言い訳

永い言い訳 (文春文庫)

永い言い訳 (文春文庫)

「妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛しはじめた」
キャッチコピーにドキッとした人は観ておくべきです。
目の前の幸せを感じる事がなく。失って初めて気づく。とかいう優しい話ともちょっと違う。まさに永い言い訳を僕らは観るのでした。


10位 華麗なるリベンジ

華麗なるリベンジ (DVD) (雙碟裝Digipack + Special Booklet) (限定盤)

華麗なるリベンジ (DVD) (雙碟裝Digipack + Special Booklet) (限定盤)

久々に観た韓国映画twitterでフォローさせていただいている方がお勧めに挙げていて観に行きました。
SNSで繋がっていて良かったなと改めて今の時代に感謝です。
作品自体は悪に嵌められて刑務所行きになった検事が刑務所で出会った若い詐欺師と手を組んで復讐をするという話なのですが、爽快です。娯楽大作として、何というか時代とか背景とかそういう難しい事を考えずに目の前の物語を楽しむ!って作品でした。


以上、2016年のベスト10でした。ベスト20あたりから絞るのが難しくて「あの作品は入らないのか?」とか自分で自問自答しておりました。
そこらへんはこれから徒然映画感想で書いていきたいと思います。「ローグ・ワン」って感動するポイントは「この世界の片隅に」と同じなんじゃないのかなぁ?とか考えると「この世界の片隅に」に先に衝撃を受けてしまった分、ちと可哀そうな事をした。とか。

今年はもうちょっと映画の感想を書けるかな?ちょっと楽しみではありますが、先ずは「ドクター・ストレンジ」で2017年の映画鑑賞をはじめる予定です。

それでは、また。