読む人全てを戦慄させ、幸せにする『文房具図鑑』山本けん太ろう著
お久しぶりです。
この3連休はある書籍が手元に届き、読めば読むほど釘づけで、僕のブログなんて10人も読まないかもしれないけれどそれでも1人でもこの感動がシェアできたらいいなと思って久々にブログを書いています。
昨年の秋ぐらいから話題になっていたので知っている人は多いかもしれませんが、この記事を読んだのがこの本を知るきっかけでした。
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小学6年生が夏休みの宿題で提出した『文房具図鑑』
その出来が凄まじく(素晴らしいというより凄まじい)、多くの話題になりそして実際に出版がきまり僕の手元に届きました。
ネットの記事を読んで、中身を読んでみたくてたまらなかったのですが、出版にあたり、実際のメーカーのチェックやコメントが入り
『作り手』と『使い手』がこの文房具図鑑で交錯することになります。
僕は出版社直販で早めに手元に届きましたが、一般の書店に並ぶのはあと数日あるとのこと。
図鑑なんで特にネタバレという話ではないのですが、この本、定価3兆円の価値はあるのです。
※出版にあたり著者希望価格3兆円が驚きのプライスダウンで1500円になっています。(帯でネタにしている)
内容は著者の山本健太郎さんが書いた文房具愛溢れる解説です。
文房具は身近なものだからこそ、好きな人が多いジャンルのものではあるのですが、この図鑑は「ものづくりをする人」「ものを販売する人」いろんな人が読むと刺激になる本だと思います。
メーカーの人はこんなにダイレクトにお客様が自社商品を評価してくれる事はたまらなくうれしいでしょう。
こんなファンを作るには、真摯にモノづくりをしていく事だけが近道なのだなぁと感じるはずです。
ものを売る販社の人は、エンドユーザーがここまで詳しくものを観ている事に対して、自分はどうなのか?お客様に売る商品をここまで把握できているのか?と己に問い、恐ろしくなる本です。
この本の出来が『凄い』ではなく『凄まじい』と書いたのはそんな感想をもったからです。
この本には大人の都合とかロジックとかなくて、ただひたすらに『自分で使った感想』が書かれています。
ただそれだけ。されど、それだけ。
この本は対象は文房具ですけれど、自分の好きなものを見つめる事の大切さが物凄く詰まっています。
ただの小学生の夏の宿題と侮るなかれ。
多分大人には再現できない、子供のような、大人の入口に立つような小学6年生だからこそ生まれた奇跡の書籍だと思います。
1人でも多くの人に読んでもらいたいなぁ。
心からそう思いブログに書かせていただきました。
それでは、また。
- 作者: 山本健太郎
- 出版社/メーカー: いろは出版
- 発売日: 2016/03/25
- メディア: 大型本
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