心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

『風色デイズ』読了

久々に小説を読みました。

最近は長編の小説を読むのがシンドイという情けない状態だったので、
気軽に青春×スポーツを味わえるアンソロジーを読みましたよ。
空色デイズ

7人の作家によるスポーツものの短編集です。

はらだみずき × サッカー
三羽省吾   × 野球
梅田みか   × バレエ
あさのあつこ × マラソン
堂場瞬一   × ラグビー
川島誠    × ハンドボール
大崎梢    × バスケットボール

7人の作家全てを知っているわけではないのですが、
半分以上はわかったのと、とりわけ「青春もの」「スポーツもの」に弱い僕は本屋で見つけて即購入でした。

それぞれ40ページぐらいの短編なのですが、スポーツものと言っても勝ち負けだけに拘らず、そのスポーツを通して
何を描きたかったのかがそれぞれ異なっていて、知見のないスポーツの話でも飽きる事なく読めました。

僕は中でも大崎梢のバスケットボールを主題にした『体育館フォーメーション』が面白かったです。

実はバスケットボールは主題ではなくて、生徒会の役員で部活動を取り仕切る人が主人公の話。
最近バスケットボール部の1年に対する2年のシゴキがあまりにも酷いと体育館を共有する他の部活動からのクレームからはじまる話。
バスケ部では何が起きているのか?を生徒会部活担当の研介の視点で解き明かしていく話。

その他の作品もみな面白かったです。

長編を読むのはかったるいなぁ、でもちょっとだけ読んで元気になるっていう本としては、
『風色デイズ』お勧めです。

社会人になると外に出て運動する機会がへっちゃったので、風の匂いとか感じないのですが、
そういうのを疑似的にでも味あわせてくれるのが、こういったジャンルの小説かなぁと思っています。

それでは、また。

風色デイズ (ハルキ文庫)

風色デイズ (ハルキ文庫)