父へのありがとう。
今週のお題「卒業」
卒業がお題となって、ふと思ったのが大学の卒業式だった。
もうあまり覚えていないのだけれど、卒業式には父が来てくれたと思う。
卒業式の後はゼミの飲み会だった気がするし、別の日だったのかもしれない。
何しろ、来てくれた父と式の後に二言、三言話して「俺用事あるからさ」みたいな感じで
別れたのだと思う。
情けない話だが、今日、この瞬間まで、僕は自分が大学に通わせてもらったことに正面から感謝の言葉を
伝えたことがないのに気が付いた。
もう父はこの世にいないので、直接伝える事はできないわけだ。
大学時代は不思議だ。希望して進学した大学ではなかったけど、
中学や高校では味わうことのできない、縛られない時間を4年間も使わせてもらった。
ただ1日本を読んでいただけの日もあれば、寝ているだけで終わった日もある。
ものすごく贅沢な時間を僕は親からもらっていたのだ。
今度の墓参りをする時にしっかりと「ありがとう」を伝えようと思う。
卒業は一つの区切りだ。でもその卒業という過程を得るには、きっと沢山の感謝を伝えなければ
ならないのだと思う。
あの贅沢な時間はきっと青春時代と呼べるものなんだろうな。
当時は楽しくないこともたくさんあった。
でも、それでも輝かしい時間なのだと思う。
今年もいろんな卒業をする人たちがいる。
たくさんの「ありがとう」が飛び交いますように。
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