心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

(ネタバレ)『臨場 劇場版』感想

昨日に続いて『臨場 劇場版』の感想をネタバレで書きます。

『臨場 劇場版』は昨日も書いたように、各役者さん達の力の入った演技で見ごたえがあったのですが、ラストが観客にゆだねられてしまったので、続編があるのかなぁと懐疑的になっています。

簡単にいうと、

主人公の倉石は死んだのか?

ってところが、この映画のラストです。

オープニングで大雨の中、倉石は倒れこみます。本当の最初の最初のシーンでの事なので、僕は
「これから起こる話の途中で真相に悩む倉石の苦悩」みたいなものを表しているシーンなのかなと思っていました。

イメージとしては、『ミッションインポッシブル3』のオープニングみたいな感じです。

結論として、このオープニングはラストシーンに繋がっていました。

TV版ではなかったと思うのですが、劇場版は原作の倉石の設定が急に適用されます。
=倉石は末期癌(もしくは、それに近い状態)という、倉石の体が病魔に侵されている状態を劇中様々な箇所で名言はしないですが、暗示されます。

・食事をあまりとらない
・周囲から明らかに顔色が悪いと指摘されている
・激痛に苦しみながら寝ている
・部屋で飼っていた金魚を義妹に引き渡す
・妊娠中の義妹より「赤ちゃん抱いてね」と言われはぐらかし、金魚に別れを告げる
・操作中に倒れて病院に運ばれる
・同じく末期癌の安永教授の部屋で末期癌の薬を発見し、後に教授に対して「俺も使っている」と話す
・倉石本人の犯人への「俺は残された時間を生き抜く」という決意表明
・入院中の倉石の所で「根こそぎ拾う」姿勢を見せた小阪と永嶋に満足のいった顔

そして、事件解決後のラストシーンにおいて
・あれだけ部屋の中にあった植物達がすべて片付けられている
・臨場要請の電話に対して、倉石の携帯は部屋で鳴り響くだけ

そして、当の倉石はオープニングの状態である(=行き倒れ)という事を暗示して終わります。

僕はこの映画を観て、倉石は死んだ、もしくは健常ではない状態になってしまったと思っています。

だからこそ、TV等での次回作はないのではないかと思いました。

もしも、あったとしても
・時系列の最後を「臨場 劇場版」として、その時間までの物語

などなら、ありえるかと思いますが、製作者側の意図で終わりにもできる映画になっていると思います。

※原作では病院から指示を出す倉石という設定があるようなのですが、TVだとそのシチュエーションはキツイでしょう。

そんな訳で、ネタバレを前提とした、昨日のブログの記事を書きました。

『臨場 劇場版』はそろそろ上映が終わり始まるような気がするので、少しでも興味がある人に見てもらいたいと思っています。

それでは、おやすみなさい。

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