心のパンツは脱げるのか?

30代のおにー・・・おっさんが心のパンツを脱いで話しかけるよ。

おっさん5人でビバノンノン

僕は友達が少ない。っというのは何度も何度もツイッターで呟いたりしているのだが、いないわけではない。っていうか、友達はいる。それもとびきりの。

今日の日記はそんなとびきりアホな友達といった温泉旅行の記録。
はじめに断っておきますが、残念ながらピンク関連の話はありません。
今回は純粋に温泉に使ってきましたよ。

繰り返すが僕は友達が少ない。でも21年付き合っている友達は4人もいる。
正確には一人ひとりの付き合いはもっと古かったりするのだが、僕を含めて5人組になったのは、中学一年生の軟式テニス部での出会いだから、そこから数えて21年である。

21年。結構長いよ。

詳しく書くと長くなるので、端折っちゃうけれど毎年必ず会って、お互いのアホな人生を話し合ってきた。
21年の間にこの古くからの友達は増えたり、減ったりしたけれど、いろいろありながらもこの5人で今も揃って毎年2回は遊んでいる。

そのうち一回が、地元の花火大会で、僕らは協賛花火として花火を購入し、数万人の見ている花火大会に僕らの名前と共に5発の花火をあがるのを確かめてから、居酒屋にいくのだ。

そんな花火大会が今年は自粛という名の下、中止となった。

それじゃぁ寂しいなぁという事で、いっちょ温泉に繰り出してきました。

ちなみに、5人で旅行にいったことは一度もない。
それぞれの旅行の話等を田舎の隠れ家に集まって話し合うのが楽しかったので、自分達で行こうという発想がなかったのだ。社会人になってからは東京で働く僕と田舎の友達の休みのタイミング等があわない事もあり「いつか行きたいなぁ」といいつつ、行くタイミングがなかった。

僕は常々、温泉は彼女といくものじゃないなぁと思っていたので、これはいいチャンスだぞと。温泉旅行をチョイスしいってきました。

登場人物は
なる→俺。今回幹事。
ひろ→コミケを愛する男
かず→娘を愛する男
たか→中国で捕まえたホステス?を愛する男
まこ→息子を愛する男

本人に許可をとっていないので、本名ではございません。

何か記録を残したかったので旅行記を書きます。スタート。

集合は浅草駅。僕らは鬼怒川温泉に向かうのだ。
電車は個室。

4人がけなのだが、席はゆったりしているので5人でも全然OK。大人なら最大6人まではいけると思う。
もちろん、4人までの料金なので、5人目は指定席を買わなくてはいけない。

まだ娘が小さくてなかなか遠出ができない、かずは「これなら子供小さくても連れてでかけられるじゃん」と喜んでいた。

出発するとスカイツリーがいきなり見えてくる。

たか「牛久大仏のほうがでかいんじゃね?」

スカイツリーはちょっと遠くから見たほうがその大きさに驚くかもしれない。間近でみると、実はそんなに大きく感じないのだ。

電車は12時発の特急だったので、事前に浅草駅にくっついている松屋の地下で買った弁当を食す。酒を飲まないのは僕とひろのみなので、残りの3人は既にビールをがんがん飲んでいる。

僕が食べたのは、牛筋ボッカケ弁当。購入の決め手になったのはうずらの卵が3個入っていたから。

そんなこんなで、2時間の電車の中では、近況報告とどうでもいい話が延々と繰り返されました。このどうでもいい話が楽しいわけですよ。
かずは延々と浅草に来るまでに乗った電車にいた巨乳の女子高生について、身振り手振りで説明をし、まこは最近給料が月3000円あがったとの話をし、3000円の付加価値とはいったい何かを皆に突っ込まれ、たかはビールを飲んではトイレに行くを繰り返す。

鬼怒川温泉駅に到着。なんか変な蔵がお出迎え。

駅のすぐ前の広場に「足湯」がある。

まこ「これって無料なの?」

宿泊する鬼怒川温泉ホテルまでは歩いて向かう。
正直もうちょっと温泉街って感じがするのかと思っていたが
まったくそんな感じがしなかった。
箱根湯本のイメージでいると面食らうね。
イケナイお店がないかを確認した事は内緒だ。
実際観光客も相当少ないように感じた。早めについた事もあるが本当に人が少なかった。

へんちくりんな橋を渡る。おじさん達はすでにお疲れ気味。

途中にあるホテルの前には足湯がある。見つけるたびに、
まこ「これは無料なの?」
俺「いや、これはホテルのだから、入った瞬間に従業員が飛んできて、ご案内されるぞ!」
まこ「まじで!?やばいっしょ」
嘘をつくのは楽しいね。

ホテル到着。チェックインして、早速風呂へ。
流石に写真はございません。
温泉は同性の友達と行くほうが楽しいと思っていたが、まぁマシかなレベル。
でも一人で温泉につかるよりは、友達と軽く話しながら温泉につかるのは悪くない。

風呂からあがると、俺達の儀式である「MAX乾杯」
MAXコーヒーで乾杯をするというシンプルな儀式。しかし大切な事である。

夕飯まで時間があるのでゲーム大会。
本日のゲームは
『ゴキブリポーカー』と『ニムト』

僕らは21年間の間にファミコンをはじめ、カードゲームや闇鍋やゲームと名がつくものは何でもやってきた。
『ゴキブリポーカー』はその面白さを個別の日記で延々とかけるくらい面白いブラフ型のゲームだった。これは年末に集まるときも持っていこう。

2時間程カードゲームに熱中し、ようやく飯である。

夕飯はバイキングだ。僕はお子様なのでバイキングは好きである。好きなものを好きなだけ食べられるというのはよい事だ。

ステーキに、宇都宮餃子、玉子豆腐、寿司、煮込みハンバーグ

バイキングは人の本性がむき出しになるのもいい。
たかは炭水化物しか食べてなかった。ビールを飲みながら、寿司、そば、うどん、パスタをがっつく。
まこは一人で鍋を作り、すき焼きを食べている。
かずは昼飯がステーキ弁当だったのを忘れ、ステーキを4皿もとってきて、山盛りの肉をほうばっている。
ひろはバランスよく、モリモリ食う。

おしゃべりをしながら楽しい食事というのには程遠く、皆が皆、好きなペースで好きなものを食べている。野郎だらけの食事はこんなもんだ。

夕飯後はゲーセン。僕はパチンコ等はやらないが、やっていたヒロ達にとってはコインでやる「花火」というスロットを「懐かしい、懐かしい」とやっていた。もうちょっとレトロなゲーセンをイメージしたのだが、中途半端だったため、早々に退散。

ちなみに、たかは200円を投入し、懐かしのジャンケンゲームでひたすらパーを出し続けたが6連敗という記録を出した。設定が厳しすぎだろ。

流れで、僕とまこが希望したカラオケを1時間程。

これはちょっと蛇足だったかもしれない。
熱唱するわけでもなく、かといって盛り下がるわけでもなく、なんだか淡々と歌って終わってしまった。

戻って、再度温泉に突入。23時を過ぎているのに結構お客さんがいる。
露天風呂にてグダグダ話をした後、各自のペースで部屋へ。

就寝間近。

ピカルの定義とやらをダラダラ見ていたのだが、
酒をガシガシ飲んでいた、たか、かず、まこは順次眠りにつく。
部屋の電気を消した後、僕とひろとで、真面目なお話。
子供の頃なら電気を消した後が本番なのだが、大人になったので昼間にグダグダしゃべって夜は寝てしまうようになった。ちょっと残念。

翌朝。
休日は便秘になるのが日課の僕はきちんとお通じをするべく、朝5時30分に起床。トイレにいきつつ、出ないので、温泉に入ってくる。一人でも気持ちがいい。すでに結構な客がいたのには驚いた。

朝食はバイキング。
なんだかしらんが、皆良く食べる。ホットケーキなんて久々に食いましたよ。

朝10時チェックアウト。
駅までまたもやバスを使わずに歩く。

駅を越え、自分達で決めた唯一の観光である
『鬼怒楯岩大吊橋』へ。20分程歩いて到着。すでに汗だく。

思ったより大きくなく、「へっ?」って第一印象。
しかし、歩いてみるとかなり揺れる。「おぉ」って感じで、下を見るのは結構勇気がいる。

吊橋の先にある展望台。この先400mとあったので軽い気持で行ってみたら、斜め上方向に400mらしくとんでもなく歩いた。翌日筋肉痛になった。

駅に戻って、駅前の「グリルあさや」にて昼飯。とはいっても、まともに食べたのはひろだけで、僕はクリームあんみつを食べただけ。まこはチョコパフェで、たかはビール。

帰りの電車まで1時間空いてしまったので、駅にてボーっとする。すでに会話はほとんどない。体力もない。

電車到着。またもや特急の個室だ。

帰りの車内はみんな疲れたので、口数が少なめ。ただ、一緒の時を過ごすという感じ。もともと僕らはみんながみんなおしゃべりじゃなく、子供の頃から同じ場所で各自が好きな事をしてきた。
僕はこういう時間は結構好きなのだ。
帰りの電車で何を話したかはあまり覚えていない。

終電の浅草。解散。
「ん。じゃぁ」
「おう」
お互い軽く手を上げ、それぞれの家路につく。

ひろは翌週にある夏コミの準備に大忙し。あんなに楽しい時はないという。

まこは来月2人目の子供が生まれる。

たかは近々中国に技術指導にいく。前回ひっかけた女の子と遊ぶのが何より楽しみ。

米屋に勤務する、かずは新米の時期になるので、仕事が忙しい。今年は時に放射能の影響がどうでるかわからないから大変だ。

子供の頃は俺達の友情が絶対だった。今は大人になって、各自が大切なものを見つけたり、もっと大事にしているものがあったり、僕らで遊ぶのが1番であるとは言い切れなくなったかもしれない。

でもだ。僕らが遊ぶ時は、全員がその場を楽しんでいる。
何かの役割を演じるのではなく、それぞれが素になって『ゴキブリポーカー』をやりながら、中学生の面影を思い出しながら笑っている。

僕らはお互いの連絡先を知っているが、あまり連絡はとらない。メールもしないし、ましてやツイッターやfacebookで5人の情報を共有するなんて事もない。
ただ、半年に一度あって、お互いの近況を話してゲラゲラ笑う。

誰かに不幸があれば、何も言わず駆けつけるし、未曾有の大地震があれば普段ならない電話が一斉に鳴る。

僕には友達があまりいない。
でもまぁいいか。と思わせてくれるのは核になる友達がいるからだ。

僕は友達が少ない。でも親友は沢山いるのかもしれない。

僕らが出会って21年目にしていった旅行は悪くはなかった。また年末に皆と会うのだろう。
その時は何のゲームで遊ぼうか?